「シナトラという人が歌ったんですがね、この英語の歌詞の中身を紐解いてみて、びっくりした。これは「教え」だと思ったんですよ」
法衣姿でギターを抱え、フランク・シナトラの代表曲「マイウェイ」には仏の教えが歌われていると語るのは「ギター和尚」として知られる熊本県向陽寺住職の渡辺紀生さん。全国各地から集まるバスツアーで年間数万人の聴衆を集めるという「ギターと笑いのお元気説法」で知られる名物和尚だ。いま、この渡辺住職による説法が「ギター和尚」としてポッドキャスティングで公開され宗教&スピリチュアル部門でトップ3にランクインするほど人気を呼んでいる。
九州三十三観音霊場の二十一番札所で、ぼけ封じの松島慈光観音が奉られていることでも有名な向陽寺に産まれた渡辺さんは駒沢大学在学中からバンド活動にいそしみ、一時は芸能界入りを目指していたこともあるそうだ。もとは講演会に招かれたときの「味付け」にギターと歌交えることを思いつき説法したことが始まりだったそうだ。『ギター和尚』の第一回では「Fly Me to the Moon」を歌う住職が見ることができるが、毎日の読経で鍛えられたノドはさすがに深い響きである。
渡辺住職は『ギター和尚』第十一回において自らのテーマである「マイウェイ」をこう語る。
「わたしの人生の幕がそろそろ降りようとしている。しかし友よ。わたしはお前にこれだけはに言っておきたい。わたしはわたしを信じ、わたしを一生懸命生きてきた。人の道に背くことなく、神の道に背くことなく、(仏様の道に背くことなく)、わたしはわたしを一生懸命に生きてきた。人に裏切られて傷ついた事もあった。いや、わたしが人を傷つけたことも多かった。振り返ってみれば、なんとイバラの道であった。しかし、そのイバラの道には友よ、わたしはお前と巡り会うことができた。家族にも恵まれた。振り返れば人生ってなんと素晴らしいんだ。わたしは人間に生まれさせていただいたことを誇りに思う。だから、残された人生、わたしはわたしを信じてわたしを一生懸命生きていく。だから友よ、お前もお前を信じてお前を一生懸命生きろ」
ああ、なんだか自分自身を信じられるって、そんな気持ちになりませんか!?
■ポッドキャスティング『ギター和尚』
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