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樋口星覚 アーカイブ

2010年9月 6日

星覚です。先週末は福井県の永平寺に行ってきました。
みんなで草取り作務をしていたら蛍光色のきれいな毛虫が登場。

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瑞々しい緑の風に少し秋の香りが漂い始めていました。

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さて、今月末の29日に和綴じで綴じる写経入門講座のイベントがあります。

彼岸僧による指導付きで写経を体験した後、伝統の和綴じでそれを素敵な和製の本にしてしまうワークショップです。丁寧に綴じたお経本を家にもって帰りましょう!

以下、詳細です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■9月29日(水)和綴じで綴じる 写経入門講座
──────────────────────────────────
実際に写経して、それを和綴じする講座を開催します。

参加費2000円で「和綴じで綴じる 写経入門(すぐに始められるキットつき)」の本のプレゼントもあります。♪これはお得です~。
http://astore.amazon.co.jp/higanji-22/detail/4072728799

◇日時   2010年9月29日(水)
受付17時30分より
18時開始(終了時間 20時予定)

◇会場   奈良まほろば館(日本橋三越前)
http://www.mahoroba-kan.jp/map.html
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」徒歩1分
(A1出口上がってすぐ)

◇募集人数 20名

◇持ち物  特になし。手ぶらでどうぞ。

◇参加料  2000円(本、材料費込み)
※事前振込み。振込先は参加者のみにお知らせします。
振込み手数料はご負担願います。
振込み完了後のキャンセルは返金できませんのでご了承くだ
さい。

◇申込み  etsuko@m-hannya.com あてに
(1)「和綴じ」参加希望と明記の上
(2)お名前(フルネーム)
(3)当日連絡先として、携帯番号 を
お知らせください。

2010年8月22日

星覚です。

一句できたわけではありません。

友人のお誘いで色々盛りだくさんの、とてもステキな埼玉旅に連れて行って頂きました。
レッズの本拠地浦和がこんなにもたのしいとは。

草木染めのやさしやの天然染料のタオル達。かわいすぎです。
左から、笹、胡桃、セージ、ミント、琵琶、茜、蘇芳
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藍から染料をその場で採って染めさせてもらいました。朝の坐禅の袱紗を染めました!とても優しい仕上がりです。ありがとうございます!IMG_1192.jpg



そしてお次は謎の仕事人、源ちゃんちへ。源ちゃんは源左衛門農場というところでなにやら植物達と仲良くしている様子。猫や子供達も自然と集まってきます。

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モンテッソーリ、松の手入れと禅、誰がやるかの掃除と気の流れ、NICEな放浪旅、永平寺と家事、話題は尽きません。松の手入れの話は特に眼からウロコでした。

本当に心温まる場というのは、こんなところだなぁと浸りながら、突然の来客に炭酸水をだしてくれた源ちゃんのお母さんと奥さんとニャーゴ達に別れを告げ、再び東京へ。

草で衣を染め、おいしい農作物を食べ、モノを大切にみんなで暮らす。
衣食住と言いますが、コンクリートのジャングルではなかなかこうはいきません。
多くの「現代病」の解決策を実践している魅力的な人々に出会えた一旅でした。こういう日本の風景に仏道を感じてしまうのです。

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運転して下さったタカコさんを始め、なお、せな、みなさん、よい旅をありがとうございました!!


2010年8月20日

星覚が老師に言われた言葉です。
実際にお寺では作務といって掃除の時間をなにより大切にします。

それも掃除機をつかってガーッというのではなく、身体を動かして、地面を踏ん張り、腰を落として、丁寧に掃いてふきあげます。娑婆で普通に言う「掃除」とはすこし感覚が違うように感じます。

さてさて、その娑婆で甘えた生活を送ってしまっている拙僧ですが、今週は特にいろいろなことに甘えてしまいました。なにかあったらすぐに人のせいにしてしまったり・・・やってることがなかなかうまくいかなかったり・・・

そんな時に、玄関をみて気づきました。
雑草が伸び、落ち葉がたまっていました。

あ、掃除さぼってた・・・

「落ちているゴミをひろうのは掃除ではありません。もともときれいな場所にさらに磨きをかけて、そのものの持っている美しさを引き出すんです」

心の塵を掃く。老師の言葉が響いてきました。

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2010年8月19日

最近食べものが気になっている。

普段食べるものに、もうちょっと関心をもちたい。
そしてそれを実際の行動に反映したい。

永平寺で米を三食食べる精進料理を三食続けて感じたことがある。
それは米と数種の野菜があれば、毎日充実して活動するのには十分だということだ。
材料の善し悪しよりもそれを作っている水、空気、人の心、そして食べるときの食べる人の心が健康に大きく作用する。身体に染み込む通り方が違う。
いい状態で食べた穀物は、身体のことをちゃんといたわってくれる感じ。

競争が激しくなる国際社会で日本が生き残るには、という議論を多く聞くが、米を「まっすぐと」食べるのが一番だと思う。作った人の顔が見えるおいしいご飯が毎日食べれたらなんだってできそうじゃないか。


彼岸寺では食べものを扱ったステキな個性派コンテンツがございます。
暗闇ごはんは料理僧のKAKUさんが毎月心をこめてつくっています。

身近な食から文化まで考えさせてくれる吉村師の禅僧の台所もお盆の御霊具膳の紹介が更新されています。


食について関心をもつきっかけがいよいよ増えれてくれればよいなと思う次第であります。


星。

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2010年8月18日

星覚です。

夏と言えばかき氷。
かき氷を食べた時にキーーーンといたくなるあれ。
あれについて生まれてこのかた特に気にしてなかったのだが、最近治し方をおそわって驚愕した。

その治し方と全く同じ身体作法が、道元禅師の示した国宝、普勧坐禅儀にも示されていたからだ。

あのキーーーンという頭の痛さ、学名を「アイスクリーム頭痛」というらしい。
このネーミングからもいかにあの頭痛が軽んじられてきたかがわかる。
なにしろ鋭い痛みはあるものの、後遺症や肉体的なダメージは全くなく、しばらくすればなおるのだ。研究のしがいがないのは理解できる。

インターネットで民間療法を調べてみると「こめかみをつまむ」という処置方法が多かった。しかし今回生まれて初めて教わったアイスクリーム頭痛の治し方は


「下を上顎のところにくっつける」


というものだった。これはこめかみをつまむよりもなんだかややこしく、具体的なイメージもわきづらい。それ故にあまり一般的でないのかもしれない。ネットで検索しても見つからなかった。が、やってみると確かに瞬時に痛みが取れる。

これには驚いた。

そもそもアイスクリーム頭痛の原因には諸説あるが有力なものは「冷たさを感じる神経に隣接する痛覚の神経が混乱を起こして反応する」というものらしい。
ということは、

「下を上顎のところにくっつける」

という行為は「混乱した神経を正常に戻す」という効果があるに違いない。

なぜこのことがヒビコレに書くほどエキサイティングだったのかというと・・・

まずは普勧坐禅儀のこの一節を見てほしい。

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「舌上の顎にかけて」

と書いてある。
永平寺ではこれを毎日読むのでこのフレーズはもう完全に頭の中に入っている。しかしふだん坐禅指導をする時にここまで教えることはなかなかない。なにしろ目にみえない部分だし、集中して身体を整えている人に「舌の先を・・・」などといおうものならたちまち混乱してしまい坐禅がややこしくなってしまう。

しかしこの状態では明らかに背中に力をいれづらくなり、肩の力がぬけ、呼吸が肚からおこってくる。したがって大脳新皮質を多く使うような、「頭を使う」作業、例えばパソコンでメールをうつといった仕事を長時間この舌のままでつづけることは難しくなる。

今まで毎日坐禅をしてきて舌の位置ひとつで身体全体への力の伝わり方が変化することは感じていた。しかしはたしてその確信を得ることはできないでいたのである。

しかしこのアイスクリーム頭痛の一件ではっきりした。

「舌上の顎にかけて」

という行動は「混迷している神経をニュートラルに戻す」効果がある。

坐禅をする時や集中する時には是非実践してみてほしいし、舌の動きや顎、頬の筋肉の緊張が全身の、特に呼吸系の筋肉にどういう影響を及ぼすのか。

何か冷たいものを食べる時、ちょっと呼吸を整えて感じてみてほしい。

星。


2010年8月17日

星覚です。最近「からだは星からできている」という本を読みました。

宇宙物理学者の佐治晴夫さんが書いたものです。

その中で「手のひらにのる豆腐はつくれるけれどもビルの大きさの豆腐はつくれない」というくだりがでてきました。これは衝撃的でした。たしかにそうだ。くずれてしまうんです。人間はすこしばかり頭が働くからなんでも自分たちの想い通りになると勘違いしてしまいがちです。でもその人間の姿形ひとつとっても宇宙の大きさや、太陽との距離、様々な環境によって必然的に決められている。

例えば人間の大きさをそのまま相似形に大きくして巨人を作ったとしても、両足が体重を支えきれないということです。象には象の小鳥には小鳥にふさわしい足の大きさがある。

必然によって紡ぎだされたものを、普遍的に美しいと感じるから、芸術家は時代を超えて芸術家であるのかもしれません。有名な彫刻家が石に既に形があって、自分はそれを削りだしただけ、というのもなっとくできます。重力にさからわない動きは美しい。


そう考えていくと、人間の頭脳の大きさっていうのはちょっと想定の範囲を超えて巨大化しすぎたのではあるまいか、そんな不安にかられるときがあります。豆腐のビルにならないといいのですが。そしてそれを思い出させてくれるのが先祖代々、思考を越えて伝承されてきた仏道であるような気がするのです。


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2010年7月29日

星覚です。
いつも素敵なご縁に恵まれて本当に僕は幸せだな・・・と想うと同時にもっともっと幸せになる為にはもっとお金も稼がなきゃな・・・なんて想うことも正直あります。

ロシアの寓話作家のクルイロフが書いた「あわれな金持ち」という寓話を紹介します。

貧乏人がいました。
彼は金持ちを軽蔑していました。
すると、そこに悪魔が出てきて貧乏人に言いました。
「お前に魔法の財布をやる。この財布の中に一枚の金貨が入っている。この財布は一枚の金貨を取り出すとすぐにもう一枚の金貨が出てくる。つまりこの魔法の財布からはお前が望むだけの金貨が取り出せるのだ」
貧乏人は悪魔からその財布をうけとりました。
そこで悪魔はにやりと笑っていいました。
「だが、これだけは心得ておきなさい。お前がこの財布を川に捨てるまでは、金貨は一枚たりとも使えないことをな」

さて、貧乏人はすぐに財布から金貨を取り出し始めました。本当にいくらでも金貨がでてきます。
「よし、今日一日この財布から山のように金貨をとりだすぞ。そして明日財布を川に捨てて好きなだけ金を使うぞ」
そういいながら必死に金を取り出しました。

次の日の朝になりました。すると急に彼の気が変わります。
「もう一日だけ金貨をだそう、それからでも遅くはあるまい」

さてその翌日。
「まてまて、もう一日だけ」

家にお金がないのでパンを買うこともできない貧乏人は衰弱しながら執念で金貨を取り出し続けました。

そしてちょうど900万枚目を取り出した瞬間に、男は死んでしまいました。

この話を、そんな馬鹿なことするわけない・・・とハハーンッて単純に笑い飛ばせないような気がするんです・・・

現代を生きる雲水とは。

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2010年7月28日

星覚です。


先日屋形船でのパフォーマンスの仕事で大阪の天神祭にいってきました。

そこで驚いたのはなんば駅のエスカレータで皆が右側によっていたこと。

東京では左側によって右側を急ぐ人が追い越していきますが、左側を関西人は駆け上がっていきます。

そもそもこの国は階段が動くエスカレータが世界で一番多いのではないでしょうか。

エスカレータに乗ってるときくらい静かに停まっている。急いでいる人がいたらさっと道を譲る。右か左かでなく、そんなライフスタイル全体を考えさせられました。


東京の常識は大阪の非常識。人間が頭でつくり出したルールということは、それこそ頭では理解できているつもりですが、こういう光景に出くわす度に世界がおもしろくなってきます。


圭介君のMBA西遊記が更新されています。「理想都市」の美しい?街並の写真は趣があります。


色々な場所を旅して、違う文化を体験する。そしてその中に共通のものを見いだす。
これはなかなか楽しい作業です。パソコンの画面上だけでなく、自分の足で歩いて生きている楽しさを味わいたいものです。なにも世界を旅しなくとも、隣町でも隣の公園でも、そんな体験ができるはずです。

どうぞよろしゅう

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2010年7月27日

星覚です。

お待たせしました!!
彼岸寺の日日是好日でおなじみの4名(松本、KAKU、弓月、星覚)が「日々是準備」しておりました『お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか』がいよいよ本日発売になります。

彼岸寺のメンバーの生まれ育ち、お坊さんになる経緯や、これからの仏教、日本、世界に対する想いが盛りだくさんの内容です。是非ともご覧下さい!!

amazonへのリンク

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2010年7月11日

星覚です。先日奈良のまほろば館にいってきました。

友人の和尚さん、定運君が写経と法話をするからです。


定運君は早稲田大学の大学院に通いながら五反田にある薬師寺の東京別院でお勤めをしている和尚さんです。法話が始まって度肝を抜かれました!!!


お・・・おもしろい!!!!

衝撃的なおもしろさです。今までこんなおもしろい法話は聞いたことがありません。とにかくわかりやすい、テンポがいい、飽きさせない。法話は面白ければいいというものではないとは思いますが、面白くなければそもそも聞く気になりません。

休憩時間にふと話した時に見せる仏道に対する想いに彼が面白いだけではないことも感じさせられます。


聞けば彼は毎日観光バスが何十台も押し寄せてくる奈良、薬師寺で何百回も大勢の修学旅行生の前で法話をしていたとのこと。度胸があり、相手の心に届く勢いのあるお話は一朝一夕で築かれたものではないのです。

人に想いを伝えるには百の勉強より一のアウトプット。アウトプットを常に続けてきた。定運君の話が並外れて面白いのはどうもそういったところに原因があるようです。その証拠に別の日にまほろば館で行われた同じ薬師寺の若き僧侶、穆道和尚の法話も、御自身の体験のお話から「この和尚さんは仏教が好きなんだなぁ」ということが伝わってきてこれまた圧倒的な面白さでした。


薬師寺はお檀家さんがいません。古来から仏道の参究と仏教文化を伝えることで今に至っているとのことですが、これだけの情熱でみんなに喜ばれる法話を代々していることが人気の秘密なのかもしれません。


薬師寺では写経や法話の他にも色々な活動をしています。

その中でもこの時期、特におすすめなのが「寺子屋」とよばれる期間限定の泊まりがけのお寺体験です。小学生から大学生(アラサーの大人でも頼み込めば可能かもしれません・・・!)まで参加可能なこの行事。食事を作法通りに食べたり、写経をしたりしてお寺の厳しい生活を学び、1300年祭を迎える奈良の諸寺を巡ったりもします。


期間は7月31日から8月4日まで、全日程参加できずとも二泊以上なら相談にのってくれるようです。申し込み締め切りは青年部(高校生以上)が7月16日まで、少年部(中学生以下)は7月12日まで。


詳細は以下のサイトをご覧ください。

http://www.nara-yakushiji.com/seinensyu/terakoya/index.html

僕はこの期間 十年来お手伝いをしている別のサマーキャンプ(キャンプMSTERIO)に参加しているのでいけないのですが、世代を超えて仏道に親しむこの機会、奈良までいく価値は大いにありです!

ついでに1300年に一度のビッグイベントも味わってきてしまいましょう!



2010年7月10日

またまた千葉の畑に行ってきました。
畑を耕しているmonk beatのやっちゃんが、夜遅く代官山で用事があってそのまま房総半島の先まで愛車のレトロなクラウンで連れてってくれたのです。

高速を使わず夜の地道をゆったりと流す。窓を全開にしても風がちょうど心地いい気温です。

次の日は朝早く起きて砂浜を散歩。相模湾を挟んで対岸の神奈川県を望むと世の中は何も東京だけではないという当たり前の事実を感じます。千葉の海岸のフナムシがゆったりしていたのが気になりました。地元の鳥取県のフナムシなんてもう「光速」です。絶対手じゃ触れない。スローライフなフナムシを撫でて、朝ご飯を食べ、畑にGO。

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近くのせせらぎで出会ったカタツムリは透き通るような透明感のある殻を身につけていました。ひょっとしたら東京で出会うカタツムリがくすんだ色をしているのはくすんだ空気をとりこんで浄化してくれているのでは・・・と思う次第です。それを考えると人間も生き物なので住んでいる環境でずいぶんと体の透明感が違っているのかもしれません。田舎のおばあちゃん達が生き生きとした透明感のある笑顔をみせるのもそれでかな。

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畑を耕して大豆を植えていきます。ひたすら土に向かって黙々と。コンクリートに覆われていない土の暖かさと元気のいいミミズやダンゴムシと戯れ、永平寺の作務を思い出します。

庭でとれたハーブと地元のトマトとコーンでお昼ご飯を頂く。トマトもオリーブオイルとニンニクでしっかりといためるのがやっちゃん流。コーンはパスタと一緒にゆでちゃいます。香ばしい!
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出来上がり!
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もうなんていうか、こうして食べる食事は何もお経を唱えながら食べずともゆっくり、しっかり、丁寧に味わって食べちゃいます。どんな高級レストランも及ばない法味ともいうべき豊かな味わいです。

やっちゃんちからは東京駅への直通バスが出ています。ゆらゆらとゆられながら昼過ぎには東京に戻りました。こんな昔は当たり前だったのであろう生活を次の世代にも残しておきたい。そう強く感じた一日だったのです。
2010年7月 8日

星覚です。
昨日は満員電車に乗りました。
せまいところに閉じこもって黙って移動している様子は言葉だけでなくいろいろなものを断絶している気がして、コミュニケーションについて考えさせられました。

永平寺には三黙道場とよばれる、三つのしゃべってはいけないところがあります。
僧堂(坐禅、食事、睡眠をするところ)浴司(おふろ)、東司(トイレ)です。
しかししゃべってはいけないけれども心の会話は厳然として存在し、粛々と日々の生活が行われているのです。

勿論三黙道場以外では大きな声で様々な形で意思疎通をとることもあります。
そのどれもがお坊さんの頭同様、さっぱりした気持ちのいい潔さがあるのです。

坊主めくりでは「拝、ボーズ!!」の天野さんが紹介されています。とてもすてきな活動をされている方です。これもコミュニケーションのひとつのあり方でしょう。

来週月曜日には毎朝坐禅をしている道場でコミュニケーションについてのワークショップを行います。興味がある方は是非お越し下さい!

http://www.underthelight.jp/news/2010/06/712.html

2010年7月 6日
昨年彼岸寺でも上映会を行ったドキュメンタリー映画「GATE」の放映が今年も神谷町・光明寺で行われます。
映画「GATE」は広島に落とされた原爆の残り火を60年間燃やし続けた「原爆の火」を、僧侶たちが原爆が生まれた場所であるアメリカへ戻し、そこで消し去ることで、負の連鎖を絶ち永遠に眠らせるまでを描いたドキュメンタリー映画です。

なにかとご縁が感じられるこの映画、GATE。KAKUさんと曹洞宗の和尚さん達と一緒に事務所に取材にいったことが始まりでした。
その後、監督のマットとばったり新幹線で遭遇したり、たまたま夕食をご一緒した謎のステキ男性「おぎのさん」が今回2010年7月の仕掛人だったり...

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平和への想いを一歩一歩すすめていく力を是非是非ご覧になってください!

ドキュメンタリー映画『GATE』

【日時】2010年7月16日(金)
昼の部*13時半〜(受付13時〜)
夜の部*19時半〜(受付19時〜)

【場所】昼の部*青山AZITO
(渋谷駅から徒歩7分、または表参道駅から徒歩10分)
東京都渋谷区渋谷2-7-9

夜の部*梅上山 光明寺
(地下鉄日比谷線 神谷町から徒歩1分)
東京都港区虎ノ門3-25-1

【観覧料】1,000円(当日受付にてお支払いください)
※収益金は核兵器解体のための募金とさせて頂きます。

【申込】gate0716@gmail.com またはHPのお申込みフォーム
宛にお願いします。
(「お名前・参加人数・昼OR夜」をご連絡ください。
折り返し受付完了と会場の詳細をご案内します)
    ※会場へのお問い合わせはご遠慮願います。

【ホームページ】http://gate0716.jimdo.com/

【主催】『GATE』716上映実行委員会




2010年7月 5日

星覚です。

本日7時より中垣顕實さんの出版記念講演会が神谷町・光明寺で行われます。
中垣さんのお話を直接伺える機会ということで、とても楽しみにしております。それにしても、ニューヨークで活躍されている方に記事を書いていただき、それが日本で出版されるということで、世界が本当に近くなったことを実感いたします。

ユニクロや楽天の公用語が英語になったというニュースも耳にします。
グローバル化がますます進むこの世の中で日本人の心というべきものは何なのか。
外国語が飛び交う東京の町を歩いているとそんなことを思ったりします。

温故知新。

どうぞよろしゅう


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2010年7月 7日

最近何かと食について話題に登ることが多いです。KAKUさんの暗闇ごはんも毎回ML発行と同時にたくさんの方が応募してくださいますがとてもありがたいことです。永平寺では「法等食等」といって食事と仏法を同じように大事にしています。

禅寺で毎食前に唱える五観の偈は
「ひとつには、功の多少をはかり、彼の来所をはかる」
とあります。

目の前の食事がどれだけの手数をかけて運ばれてきたのか、想いを馳せるのです。

先日千葉で農業をしてきました。monk beatのやっちゃんと一緒に仕事をする機会があって仲良くなり、大豆の作付けを手伝いに行ったのです。朝五時のアクアラインは快調に流れ、東京から二時間弱、あっという間に半島のさきっちょの館山市の方まで辿り着きました。

草をかり、土を掘り、耕していると、なんともいえないなつかしい気分になるものです。ダンゴムシと仲良く遊んだのも久しぶりでした。地元の野菜をたっぷりつかったパスタを頂き、和やかな気持ちでコンクリートジャングルに戻りました。

作って、頂く。なんでもないことですが、とてもきもちいです。
今日は七夕です。雨がしとしとふる東京ですが、皆様によいご縁がありますよう

どうぞよろしゅう

星覚九拝

2010年6月 6日

今日は横浜で福井県天竜寺住職の笹川老師の坐禅会に参禅してきました。

永平寺の大先輩の笹川老師はいつも元気いっぱいです。
都会で忙しく働いている人達に少しでも坐禅が広まって欲しいと思って下さっているようです。東京にもよくいらして頂いています。

ビルの上で静かに一炷(坐禅の時間の単位、線香が燃え尽きる約40分をさす)。
その後お茶を一杯。
そして正法眼蔵随聞記という本を一節。

シンプルだけれどもなにか記憶の向こうの遠い昔に還ったような3時間。

仏教が伝えたいことって実はとても「単純なこと」なのかもしれません。
3歳の子供でもわかるけれども80歳の老人でも実践するのは難しい。

帰り道、アイスクリームを買って食べようとしたけれどもぐっと我慢ができた日曜日のできごと。

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2010年6月 5日

3年前に永平寺を降りて娑婆で生活を始めてから慎重になっていることがあります。

それは、先端技術を生活にとりいれる、ということに関してです。

テレビもオーディオもパソコンも携帯もないけれども文字通り「日々是好日」な暮らしをしていた永平寺での生活。それを原点に自分にとって本当に必要なものはなにかというのをよくよく吟味してから身の回りの所持物をそろえていこうと思っていました。

が、しかし。

下山して5ヶ月後には携帯電話、引き続きパソコンを導入し、iPodを購入し、昨年iPhoneを使い始めてこの「慎重に先端技術をとりいれる」生活は頓挫したといえるでしょう。
一度便利になれてしまうと底から離れるにはそれこそ永平寺に上山するくらいの覚悟が必要です。実は情報技術というのは非常に危険な側面を持ち合わせているのです。

例えば今、深夜にこれを書いているけれども、部屋の電気はどこから来ているのか。
その電気は誰がどのようにしてつくったものなのか。その電気の為に犠牲になっているものはないのか。

私は和尚として、そこまできちんと考える必要があると思うのです。

iPhoneを使っています。でも、モデルチェンジして今のが使えなくなりました。
じゃあこのスベスベのマンジュウみたいなカタマリはどのように処分するんでしょう。
ゴミ箱に捨てたらそれはどうなるんでしょう。どこへいくのでしょう。

あれが悪い、これが悪い、と否定しているわけではありません。
ただ新しいこと、わくわくすることをするときには常に一方で広い視野を保って取り組む必要があると思うのです。

道元禅師は国宝となっている普勧坐禅儀で
「須らく回光返照(えこうへんしょう)の退歩(たいほ)を学すべし」
と書いています。

そもそも「生きる」ってなんだろう。
こんなクサい問いかけも、新しい取り組みの中でなかなか意味を持ってくる。

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彼岸寺ではiPhoneのアプリをウェブインパクトさんらと共同開発しています。世界中の仏教に触れる機会のなかったiPhoneユーザがこれをきっかけに仏教に興味をもってもらえることを願っています。

このサイトを読んで頂いているみなさんのお智慧も是非おかりしたい。

詳細とアンケートがこちらの特集記事にあります。是非とも記入して送って下さい!


どうぞよろしゅう

2010年6月 4日

星覚です。

日々是好日というけれども、どういった一日がそう言うに値する一日なのだろう。

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昨日夜道を散歩していて出会った風景。理由はわからないけれども心を揺さぶられる景色。自分がとった行動がまわりにどういう影響をあたえるか、そこまで想いを馳せながら、慎重、かつ大胆に道を歩んでいきたい。
自分が想ったことをただ綴るのではなく、読んで下さっている皆さんにどう伝わるかも考えたい。


MBA西遊記が更新されています。
「これは今まで自分がやってきたことではないか?」
圭介君のこの発見ともいえる問いかけは、娑婆で暮らし、いろいろな問題にぶつかるタビに拙僧も強く思う言葉です。

「ぬきさしならない問題」がまずあって、それに応える為に仏教の教えを紐解きながら先祖代々の和尚さん達は智慧を絞ってきたのではないか。これだから、娑婆の修行は奥が深い。

気持ちを新たにする宵でした。
屋根に響く雨音を心地よく聞きながら徒然と。

どうぞよろしゅう

2010年6月 3日

松本が印度での荒行に励んでいる為、6月から日本語版でも「日々是」を担当させて頂くことになりました、星覚です。普段は英語版を担当していますが、これからは英語版も皆で書いていく予定なので併せてどうか宜しくお願い致します。

先日、永平寺の後輩が東京を訪れ、彼岸寺の活動に興味をもってくれたので弓月と一緒に品川で食事をしてきました。目のギラリとした印度出身であろう店員さんが丁寧に接客してくれました。

昨年の秋まで永平寺で安居していた彼は雲水のオーラが漂っていました。
本人が自覚していたかどうかはわかりませんが、永平寺から降りてきたばかりの自分を見ているようで少し感慨深かったです。その時は一緒に食事をするとあまりに驚かれ、みんなに美しいなんていわれるものだから、緊張を与えてしまってはいけないとわざと姿勢をくずして食べる練習をしたりしてました。そんなことしなきゃよかったのに・・・ちょっと今の自分への反省をこめて・・・。

まず椅子に坐ったときの身体、とくに体幹の重力への抵抗感がまったく違う。
逆らっていない。まっすぐなんです。どこにもよりかからない。常にバランスをとりつづけるということは安住することなく、変化をつづけることで安定を保つ逆説的な安心感があります。それは食べ物を口に運ぶときも同様。

都心で暮らしているとストレスに負けてつい偏り、滞りがちですがこういったところから仏道を歩んでいくのも一つ、面白いと思います。

永平寺では三黙道場というものがあります。最も大切な修行の場である三つの道場では私語は厳禁なのですが、この三つの道場が「食事をするところ」「トイレ」「お風呂」の三つなのです。法堂というお経を読む場所もあるんですが、本能に根ざした行動を人間がとる、この三つが最も大切な修行の場とされていることは大きな意味があると思います。

そしてこの三黙道場は何も永平寺だけでなく娑婆のどこにでもある場所です。

ここでは彼岸寺雲水、星覚のなんでもない日常や、仏教に対する想いを綴っていこうかと想います。稚拙な文章ですが、少しでもみなさんに想いが伝わるよう一生懸命書いていきますので、今後とも宜しくお願い致します。

どうぞよろしゅう

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちが輪番としてみなさんにご紹介します。
松本 紹圭(まつもと しょうけい)
神谷町光明寺、衆徒。浄土真宗本願寺派布教使。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。光明寺仏教青年会代表として、お寺の音楽会「誰そ彼」や、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」を企画し、2008年には財団法人全国青少年教化協議会より第32回正力松太郎賞青年奨励賞受賞。 現在、超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」の運営に携わる。著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社/2005年12月刊行)。インド留学に付き、お休み中。Twitter
松下弓月(まつした ゆづき)
福生山宝善院 副住職。1980年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業(学士)、青山学院大学大学院英米文学専攻卒業(修士)。東寺伝法学院にて加行・濯頂。TwitterFacebook
青江 覚峰(あおえ かくほう)
浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。Twitter
樋口星覚(ひぐち せいがく)
雲水。1981年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、大本山永平寺にて修行を積む。シンガポールに生まれ、イギリス、ポーランド、鳥取県で少年時代を過ごす。ウェブカフェ、雲水喫茶(http://www.unsui.net)のマスター。Twitter