2010年7月29日

星覚です。
いつも素敵なご縁に恵まれて本当に僕は幸せだな・・・と想うと同時にもっともっと幸せになる為にはもっとお金も稼がなきゃな・・・なんて想うことも正直あります。

ロシアの寓話作家のクルイロフが書いた「あわれな金持ち」という寓話を紹介します。

貧乏人がいました。
彼は金持ちを軽蔑していました。
すると、そこに悪魔が出てきて貧乏人に言いました。
「お前に魔法の財布をやる。この財布の中に一枚の金貨が入っている。この財布は一枚の金貨を取り出すとすぐにもう一枚の金貨が出てくる。つまりこの魔法の財布からはお前が望むだけの金貨が取り出せるのだ」
貧乏人は悪魔からその財布をうけとりました。
そこで悪魔はにやりと笑っていいました。
「だが、これだけは心得ておきなさい。お前がこの財布を川に捨てるまでは、金貨は一枚たりとも使えないことをな」

さて、貧乏人はすぐに財布から金貨を取り出し始めました。本当にいくらでも金貨がでてきます。
「よし、今日一日この財布から山のように金貨をとりだすぞ。そして明日財布を川に捨てて好きなだけ金を使うぞ」
そういいながら必死に金を取り出しました。

次の日の朝になりました。すると急に彼の気が変わります。
「もう一日だけ金貨をだそう、それからでも遅くはあるまい」

さてその翌日。
「まてまて、もう一日だけ」

家にお金がないのでパンを買うこともできない貧乏人は衰弱しながら執念で金貨を取り出し続けました。

そしてちょうど900万枚目を取り出した瞬間に、男は死んでしまいました。

この話を、そんな馬鹿なことするわけない・・・とハハーンッて単純に笑い飛ばせないような気がするんです・・・

現代を生きる雲水とは。

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彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちが輪番としてみなさんにご紹介します。
松本 紹圭(まつもと しょうけい)
神谷町光明寺、衆徒。浄土真宗本願寺派布教使。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。光明寺仏教青年会代表として、お寺の音楽会「誰そ彼」や、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」を企画し、2008年には財団法人全国青少年教化協議会より第32回正力松太郎賞青年奨励賞受賞。 現在、超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」の運営に携わる。著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社/2005年12月刊行)。インド留学に付き、お休み中。Twitter
松下弓月(まつした ゆづき)
福生山宝善院 副住職。1980年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業(学士)、青山学院大学大学院英米文学専攻卒業(修士)。東寺伝法学院にて加行・濯頂。TwitterFacebook
青江 覚峰(あおえ かくほう)
浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。Twitter
樋口星覚(ひぐち せいがく)
雲水。1981年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、大本山永平寺にて修行を積む。シンガポールに生まれ、イギリス、ポーランド、鳥取県で少年時代を過ごす。ウェブカフェ、雲水喫茶(http://www.unsui.net)のマスター。Twitter