2010年1月22日

それぞれの人には身体も意識もひとつしかないので、一人の人が一つの瞬間に複数のことを行うことはできませんし、いくつものことを同時に考えることはできません。そのうえ与えられた時間も増やすことはできませんから、人が振り分けられるアテンションの総量には決まった限度があります。向ける対象が増えればそれだけそれぞれに配分できるアテンションの量は減少します。

身の回りにメディアが濫立して情報があふれる今は、自分自身でアテンションをコントロールするように気をつけないと、どんどん向ける必要のない対象にアテンションが無駄遣いされて、できる仕事が減っていきます。しかし逆に、それさえしっかりできていれば、複雑化するように見える現代社会のありさまに惑わされず、けっこうシンプルにやっていけるのではないかという気がします。

人間が大事にすべき基本的な要素というのはずっと昔に出尽くしてしまっているのだと思います。どうでもいいことをどうでもいいと判断する力が今の私には必要なのだと、身の回りの情報を眺めていて思いました。(松本圭介)

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彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちが輪番としてみなさんにご紹介します。
松本 紹圭(まつもと しょうけい)
神谷町光明寺、衆徒。浄土真宗本願寺派布教使。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。光明寺仏教青年会代表として、お寺の音楽会「誰そ彼」や、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」を企画し、2008年には財団法人全国青少年教化協議会より第32回正力松太郎賞青年奨励賞受賞。 現在、超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」の運営に携わる。著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社/2005年12月刊行)。
松下弓月(まつした ゆづき)
福生山宝善院 副住職。1980年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業(学士)、青山学院大学大学院英米文学専攻卒業(修士)。東寺伝法学院にて加行・濯頂。TwitterFacebook
青江 覚峰(あおえ かくほう)
浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。