2010年1月20日

「三衣一鉢(さんねいっぱつ)」といって、初期の仏教教団では僧侶の所持品は厳しく制限されていました。わずかな衣類の他に托鉢のための鉢を一つ持つことしか、僧侶の個人所有は許されていなかったのです。太陽が照りつける日も雨の日も、インドの大地で仏教僧侶は鉢を持って托鉢し、食べ物を得ていました。

先日、札幌へ用事を足しに行ったときに、雪の降る中、交差点で一人の僧侶が托鉢をしていました。さすがに南国のお坊さんみたいに肩を出してはいませんが、コートなども着ずにかなりの薄着で立っていました。目に力が入り、あまりの気迫のせいで鉢に小銭を入れたくても入れにくいほどの雰囲気を出していました。大勢の人が行き交う日常の中にそういう人が存在しているということ自体、大きな意義があるという気がしました。尊敬です。(松本圭介)

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彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちが輪番としてみなさんにご紹介します。
松本 紹圭(まつもと しょうけい)
神谷町光明寺、衆徒。浄土真宗本願寺派布教使。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。光明寺仏教青年会代表として、お寺の音楽会「誰そ彼」や、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」を企画し、2008年には財団法人全国青少年教化協議会より第32回正力松太郎賞青年奨励賞受賞。 現在、超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」の運営に携わる。著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社/2005年12月刊行)。インド留学に付き、お休み中。Twitter
松下弓月(まつした ゆづき)
福生山宝善院 副住職。1980年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業(学士)、青山学院大学大学院英米文学専攻卒業(修士)。東寺伝法学院にて加行・濯頂。TwitterFacebook
青江 覚峰(あおえ かくほう)
浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。Twitter
樋口星覚(ひぐち せいがく)
雲水。1981年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、大本山永平寺にて修行を積む。シンガポールに生まれ、イギリス、ポーランド、鳥取県で少年時代を過ごす。ウェブカフェ、雲水喫茶(http://www.unsui.net)のマスター。Twitter