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2008年12月 アーカイブ

2008年12月30日

いよいよ、今年もあと今日と明日で終わりですね。皆さん各家庭では大掃除をされている方も多いのではないでしょうか。京都の本願寺などでも「おすすはらい」といって、先日、ご門徒さんが集まって大掃除が行われました。

私の所属する光明寺では、いつも神谷町オープンテラスやコンサート、寺ヨガなどを開催してくださっている皆さんで、年末に大掃除をしました。たった一年でも、ふだん手の届かないところにたくさんゴミが溜まっているものですね。年末の晴れた日に皆で一緒に掃除をすると、私はとても幸せを感じます。一年のうちに心にも積もったホコリもきれいになるような気持ちがするからでしょうか。世界は混沌としてきましたが、来年も平和な一年が訪れますように。(松本圭介)

2008年12月30日

いよいよ、今年もあと今日と明日で終わりですね。皆さん各家庭では大掃除をされている方も多いのではないでしょうか。京都の本願寺などでも「おすすはらい」といって、先日、ご門徒さんが集まって大掃除が行われました。

私の所属する光明寺では、いつも神谷町オープンテラスやコンサート、寺ヨガなどを開催してくださっている皆さんで、年末に大掃除をしました。たった一年でも、ふだん手の届かないところにたくさんゴミが溜まっているものですね。年末の晴れた日に皆で一緒に掃除をすると、私はとても幸せを感じます。一年のうちに心にも積もったホコリもきれいになるような気持ちがするからでしょうか。世界は混沌としてきましたが、来年も平和な一年が訪れますように。(松本圭介)

2008年12月27日

 先日、彼岸寺英語サイト「KNOM」のナビゲーター星覚と一緒に新年1月10日より全国公開の映画『禅 ZEN』の試写会に行ってきました。

 詳しくは改めてレビューを書きますが、曹洞宗の開祖・道元禅師の一生を描いたとても鮮烈な印象を与える映画でした。俳優禅僧という肩書きの通り演技については一家言のある星覚だけに、試写室を出るとすぐさま熱く議論を交わしてしましまいました。

 道元禅師を演じた主演の中村勘太郎さんは歌舞伎役者だけあって、立ち居振る舞いがとても美しく、禅僧の清廉な雰囲気を感じさせる好演でした。なかでも非常に良かったのが、道元禅師が道場に入ってきてから履き物を脱ぎ坐禅を始めるまでの様子をワンカットで描いたシーンです。

 いくら俳優とはいえ、何年も修行を重てきた禅僧の流れるようにスムーズな動きとは比較にはなりません。何度も練習はしたのでしょうが、履き物を脱げばズレてしまいますし、座布団が落ち着かないのか何度か座り直さざるを得ない。こういった映画的には「美しくない」であろうひっかりを、そのシーンでは全て包み隠さず映していました。

 不要なものはすぐにCGで修正したり、別の人がわからないように演じたりできるわけですから、これはよっぽど勇気がなければできないこと。不格好な姿を恥ずかしがることなく、堂々と見せる。それこそが人間としての一番の強さな気がしました。(松下弓月)

2008年12月21日

 今日は冬至。当時にはゆず湯に入りカボチャを食べる方も多いと思います。

 僕は昔からこの日が一年で一番憂鬱な日でした。今でこそなんでも好き嫌いなく食べますが、小さい頃は偏食で、中でもカボチャが一番嫌いでした。味も形も色も何もかもが嫌いで、給食にカボチャが出る日はそれだけで学校に行きたくなくなるものでした。

 それがいつの間にか食べられるようになり、今日もカボチャをいただきます。今日はお参りが多く、お参りの方にいただいた立派な白菜を使ったお鍋も作っております。カボチャにしろ、お鍋にしろ、冬のごはんはほっこりと温まるようなものが多く、寒い中でも楽しみが見つけやすいものです。(青江覚峰)

2008年12月20日

 ここ一月ほど咳が止まりません。
 何度か近所のお医者さんに行ったりもしたのですが、なかなか良くならず、お経が続いたのもあって次第に声が出なくなってきました。ここ2-3日は電話に出ると親戚でも「誰?」と言われる始末。困ったものです。

 さすがに声ば潰れたままなのもお経を読んだりするのに都合が悪く、治せるうちに治そうと大きな病院に行ってまいりました。大きな病院での診断を受け、薬をもらいだんだんと調子も良くなってきたのですが、年末のこの時期来客も多く、ほぼ一日中誰かと話をしているため少し良くなってはぶり返す。を繰り返しております。

 今年の風邪はたちが悪いようで、皆様もどうぞお気を付け下さい。(青江覚峰)

2008年12月18日

 昨日記事にした「羅漢窯」ですが、こちらのご夫婦が豚を飼い始めました。「コエミ」と名付けられたこの豚は、黒豚と梅山猪(メイシャントン)のハーフ。梅山猪は西遊記の猪八戒のモデルにもなった豚だそうです。

 知人から「可愛いぞー豚。残飯は食べてくれるし糞は堆肥になるし肉だって食える」といわれ、飼い始めたこの豚。梅山豚を中伊豆に残したいという気持ちもあいまって飼い始めたといいます。

 僕が小さい頃、今の西東京に住んでいたのですが、うちの周りは畑が多く、農家の庭では鶏が放し飼いになっており、よく卵をもらったりしたのを思いだします。そんな風景は今は僕の周りにはありませんが、この羅漢窯ではそういった懐かしい風景をもう一度作ることにチャレンジしています。

 もちろんいつかは食べることも考えられる豚。今日まで、ある程度話は進んでいるのですが、初めから読み返してみると
現代の日本人が忘れた原風景に思いをはせてみることができます。(青江覚峰)

2008年12月17日

PICT0158.JPG 私たち夫婦が以前からお世話になっている中伊豆の窯元があります。「羅漢窯」(仏教で「羅漢」とは高僧のことを指す)という名前にひかれ訪れたその場所は、ご主人が焼いたお皿に奥様が料理をし、盛り付けるといった風変りなギャラリーサロンでした。

 初めて羅漢窯に行った時、軽く食事をいただいたのですが、今でもその感動は忘れられません。古い家屋を改造したギャラリーでお茶をいただきながら羅漢窯のご夫婦とご挨拶をかねていろいろと話を弾ませているとふと「外を見に行きませんか?」と声がかかりました。目の前に広がる田んぼを見ながら庭を歩くと庭先にはオードブルがちょこんと置いてあり、なんだかそのシチュエーションにぐっときました。

 その感動が落ち着く前に、今度はオードブルを食べ終わった頃に先ほどのギャラリーに戻ると、テーブルいっぱいにちりばめられた第2のオードブルが目に入ります。カメラに収めきれないほど目一杯におかれた御馳走にどこから手をつけていいのか分からず呆然とするほどです。

 その後の料理も心をつかんで離さないものばかり。決して豪勢な食材が目白押しという料理ではないですが、一日に一席しか受け付けない、その一席に全力を投入するその心意気に本当のおもてなしを感じました。

 今、私が手掛けている暗闇ごはんは、この羅漢窯の経験を一つの原体験として作り上げています。大人数を相手にできるものではないのですが、背丈に合った、できる限りのおもてなしをしたい。そして、僕が羅漢窯で味わった感動の少しでも人に伝えていければと思っています。

2008年12月16日

 今回の禅僧の台所は「白菜の煮びたし」です。

 この時期、白菜は本当にお世話になりますね。鍋だけでなく漬物にしてももおいしいですし、こうやって煮びたしにしてもおいしくいただける。白菜はまさに冬の野菜のスターです。

 この時期から白菜に限らず蕪や大根などの冬の野菜がどんどんおいしくなってきます。冬の野菜は体も心も温める効果があるようですが、禅僧の台所もますます温かな台所になっていくのでしょう。(青江覚峰)

2008年12月15日

 来年公開される「興福寺1300年記念 阿修羅展」にむけ、阿修羅ファンクラブが結成されたニュースは以前流したと思いますが、私もこのファンクラブに入会いたしました。

「全国の阿修羅好きによる阿修羅好きのためのファンクラブ」とあるように私も仏像好きの一人として是非もなく入会をいたしました。会員になると特製会員バッジがもらえるほか、抽選で海洋堂の阿修羅フィギュアがプレゼントされることも!

関東で阿修羅像を見られるチャンスはもしかしたら人生で最後かもしれないと思い、是非拝ませていただきたいと思います。(青江覚峰)

2008年12月14日

最近ふと、仏教と政治の関係について考えることがあります。伝統仏教教団のお坊さんが国会議員になったり、仏教系新興教団が特定の政党を支持したり、いろいろな動きが見られるのも、ひとつのきっかけです。政教分離の原則があるとはいえ、宗教も社会の中に存在している限りは政治と関わりを持たないわけにはいきません。しかし、数ある宗教の中でも仏教の特異性を考えると、仏教が政治とどのように関わるかにおいて、私はもっとユニークなやり方があってよいと思うのです。

要するに、仏教がほんとうに仏教らしいあり方で政治的な影響力を持つとしたら、それは特定の政治的集団を形成して政治的な影響力を行使しようというようなやり方ではなく、「サイの角のように唯一人歩む」がごとく、個々人がそれぞれに仏教的な生き方に努め、自分なりの判断力を高めて自分の意思であらゆる物事を選択する、そういう人間の数を増やしていくことが、仏教と政治の理想的な関わり方なのではないかと思うわけです。当然、同じく仏教を信仰する人同士でも政治に関して意見の相違が出てくるでしょうけれども、それを無理に統一する必要はないでしょう。「意見をまとめていかなければ、集団として政治的な力が持てないじゃないか」という意見もあるでしょうが、私が思うに様々なモラルが危機に瀕して個々人が判断能力を失いつつある時代に、意見を統一するやり方ばかりを追求すると、かえって気づかないうちに何ものかに支配されてしまう恐れが出てくるのではないでしょうか。見せかけの自由の中で判断力を放棄させられ知らず知らずの間に力あるものにコントロールされる危機に対抗するためには、仏教に従って身を律して己の限度を知りつつ判断力を高めるという生き方が、結果的に民主主義を洗練させるために非常に有効なのではないかと思うのです。これについて、もう少し深く考えてみたいと思います。(松本圭介)

2008年12月12日

赤ちゃんは泣くのが仕事と言われるように、お腹がすいたとき、のどが乾いたとき、おしっこやうんちをしたとき、眠いときなど、ほんとうによく泣きます。うちには生後一ヶ月の男の子がいるのですが、ご多分に漏れずよく泣きます。私に似て?少し臆病なところがあるようで、立ちながらだっこしているときに少し座ろうとするだけで、びくっと身体が反応して泣いたりします。お母さんも付きっきりにならざるを得ず、家事も思うように出来ないし、なかなか大変です。

そういうわけで、「泣いている赤ちゃんをいかにあやすか」というのがけっこう大事になっています。で、縦に抱いてみたり話しかけてみたりいろいろな方法を試してみているのですが、うちの赤ちゃんに一番効き目があるのは、歌を歌うことみたいです。泣いているときにはいくら話しかけてもダメなのですが、何かしら歌を歌って聞かせると、すぐに黙って聞き始めます。大泣きしていても、泣き声より大きな声で歌えば、落ち着きます。歌でダメなときは、お経を聞かせるとなぜか静かになります。単調なものよりメロディアスなものが好きみたいで、『往生礼讃』などを大きな声で読むと良いです。

ただ、困るのは、外出先では少しやりにくいこと。一ヶ月検診に行った病院でも、小さな声でお経を称えてなだめてみたのですが、あまり小さな声では効き目がないらしいです。やっぱりお経は元気よく大きな声で称えましょうということですかね。。皆さんおすすめのあやし方があったら教えてください。(松本圭介)

2008年12月10日

「目に見えない力」とお坊さんがいえば、仏の目に見えない力のことかな?と思われるかもしれませんが、今日は電磁波の話です。友達のお坊さんが電磁波に敏感で、「新幹線に乗ると電磁波が強くて気が乱される」ということを言っていたのですが、考えてみれば確かに、新幹線は電気で走っているわけで、何百キロという距離の強い電圧の電線下に身を置き続けていれば、敏感な人には何らかの影響が出ることもありえそうです。皆さんは何か感じることがあるでしょうか。

自動車でも、車種によって発生する電磁波にはかなりばらつきがあるとも聞きました。私の属するお寺は東京タワーのすぐそばにありますが、一度電磁波を測定してみたところ、やはり一般の場所より強度が強いようでした。せめてもの対策ということで、寺院内のPCは無線LANを使用せず、LANケーブルで配線しています。

普通に暮らしているとあまり意識しませんが、携帯電話も含め、私たちの身の回りには意外と強いいろいろな電磁波が飛び交っているのですね。上辺は平和な世の中ですが、意識しなければ気づかない目に見えない危険が増している時代と言えそうです。(松本圭介)

2008年12月 6日

 毎回、開催のたびにご好評を頂いている『暗闇ごはん』。12月8日に臨時開催を行います。

 この際、NHKテレビ(NHK 首都圏ネットワーク 文化流行最前線)の取材も行う予定です。テレビ取材ということで、撮影機材等が入る都合上、イベントの途中で雑音や場合によっては明かりが入る可能性、出演者の一部として番組内で放映される可能性をご了承いただける方は、ご家族ご友人をお誘い合わせの上、この機会に是非お申し込みください! (松下弓月)

日 時  12月8日(月)18:30集合 19時スタート
会 場  緑泉寺 台東区西浅草1-8-5
東京メトロ銀座線「田原町」駅下車 徒歩2分
会 費  ¥3,000
申込み  人数、「12月8日の回に参加希望」と明記の上、
michiko@higan.net
までお申し込みください。

暗闇ごはんの詳細はこちらでご覧ください。

2008年12月 5日

 お寺デートのススメに東京大仏編「板橋にて、日本で三番目に大きい大仏さまと出会う!(前半)」が掲載されました。板橋区にある常蓮寺にある、日本で三番目に大きい仏像なんだそうです。

 大仏といえば鎌倉・高徳院と奈良・東大寺が有名ですねが、この二つにもう一つ加えて「日本三大仏」というものがあることをご存じでしょうか?

 はじめは豊臣秀吉が作った京都の方広寺の大仏がそれに加わるはずだったのですが、なんと開眼供養を前に地震で倒壊。その後、明治に入り神戸・能福寺で造立されたものも、戦争で武器を作るため供出されてしまうなど、第三の大仏には受難の歴史が続いているようです。

 現在は、藤子不二雄A『まんが道』でおなじみの富山県の高岡大仏や、『下妻物語』で登場した世界一大きな牛久大仏が最後の座を占めようとしのぎを削っている?ようですが、いまだ第三の大仏は決まっていないのだとか(タモリ倶楽部「大仏総選挙」より。

 大仏は他にもまだまだ多くあるようですから、一度訪れてみてはいかがでしょうか(CINRA.NET「春一番! 巨大仏祭り!」)。わたしは小豆島大仏が気になっています。(松下弓月)

2008年12月 2日

  十二月になり寒さも一層増して来ましたね。先日のキャンドルナイトもたくさんの方にご参加いただき無事に終えることができたのですが(ありがとうございます!)、冷たい風に当てられたのか彼岸寺のメンバーもちょっと体調を崩してしましました。

 寒いからといって暖房を強めるばかりではかえって調子が悪くなってしまいますから、こういうときには身体の芯から温めるのが一番です。禅僧の台所の吉村さんに身体の温まる飲み物をリクエストしたところ、今回の記事で簡単柚子茶をご紹介くださいました。

 私が本山で修行をしていた時、まともな暖房などどこにもなかったので(暖かいのは護摩を焚いているときくらいです)、差し入れしていただいた韓国の柚子蜂蜜を飲んで身体を温めていました。ほとんど甘いものを口にすることのない毎日だったので、蜂蜜のほんのりとした甘みがとても身体に染みたのを覚えています。

 今回のレシピは、柚子と相性の良いきび砂糖を使ったもの。ちょっと変わった風味が楽しめそうですので、寒い夜にちょっとお試しになってはいかがでしょうか。(松下弓月)

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちが輪番としてみなさんにご紹介します。
松本 紹圭(まつもと しょうけい)
神谷町光明寺、衆徒。浄土真宗本願寺派布教使。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。光明寺仏教青年会代表として、お寺の音楽会「誰そ彼」や、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」を企画し、2008年には財団法人全国青少年教化協議会より第32回正力松太郎賞青年奨励賞受賞。 現在、超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」の運営に携わる。著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社/2005年12月刊行)。
松下弓月(まつした ゆづき)
福生山宝善院 副住職。1980年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業(学士)、青山学院大学大学院英米文学専攻卒業(修士)。東寺伝法学院にて加行・濯頂。TwitterFacebook
青江 覚峰(あおえ かくほう)
浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。