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2008年9月 アーカイブ

2008年9月29日

 夏仕様の薄い布団で寝ていたところ、朝方寒さに目が覚めてしまいました。それから二、三日は鼻がグズグズしていたのですが、ついに本格的に風邪になってしまいました。どうもこのところ体力が落ちているようで、風邪を引きやすいように感じています。

 本山で修行をしていた頃にも何度か風邪を引いたことがあります。夏の終わりにはじめて水行をしたときのことですが、ものすごい暑さで気持ちいいくらいだったのですが、やはり突然のことに体がビックリしたのかしばらく風邪っぽくなってしまいました。

 とはいえ修行に休みはありません。そのまま水行を続けていたところ、本格的な風邪になることもなくそのまま直ってしまったのでした。やはり体には、ある程度負荷をかけることをしないと強くならないものなのでしょうね。(松下弓月)

2008年9月27日

 お坊さんをしていると特に思うことは、たくさんに人に支えられているということです。
 今年のお彼岸はいろいろとごたつきがあって人手が足りずに困っておりましたが、いざ始まってみると困っている僕を見かねたのか本当にたくさんの人が手を差し伸べてくれました。おかげさまで無事にお彼岸をあけることができ、一安心です。
 一人だったら投げ出したくなるような逆境でも、そばに人がいてくれれば最後までやりとおせる。大変な時にこそそばにいてくれる人がいることが本当にありがたく思います。(青江覚峰)

2008年9月24日

 先週の土曜日より秋のお彼岸が始まりました。毎年お彼岸の楽しみの一つに彼岸花があります。お彼岸のはじめの日のことを「彼岸の入り」と呼びますが、今年も彼岸の入りにはぽつぽつと彼岸花が咲き、お中日の昨日(23日)には満開の彼岸花が咲き乱れておりました。
 それにしても彼岸花ってどうしてこんなに律義にお彼岸にに咲くのでしょうか?今年の夏は前半はとても暑く、後半は冷え込みが続き、僕も体調を崩してしまいました。カレンダーを見ているわけではないお花だと数日くらい咲くのが前後しても不思議ではないと思うのですが、毎年きっちりとお彼岸の入りから終わりまで律義に紅白の花を咲かせています。
 気がつくともうすぐ衣替え、彼岸花に負けないようにきっちりと衣替えもしなくてはと思います。(青江覚峰)

2008年9月23日

 世間では今日は秋分の日ですが、お寺の中ではお彼岸のお中日(おちゅうにち)と呼び、お寺に、お墓にお参りに多くの方が集まる一年で最も忙しい日の中の一つです。
今年はいろいろと用件が重なり普段よりも急がしく、肉体的にもきついのですが、こんな時こそ余裕を作ろうと、ふと見上げた空にきれいな鰯雲が浮かんでいました。
 鰯雲は秋の季語。今日から本当に秋なんですね。(青江覚峰)

2008年9月21日

昨日、銀座を歩いていたら作務衣を安売りしていたのを見つけ、買いました。今日は早速それを着て、お彼岸期間の二日目を過ごしました。お彼岸の間はお寺にお墓参りの方がたくさんお見えになるので、お線香をつける火を絶やさないようにしたり、お茶を入れて差し上げたりと、いろいろと仕事があるものです。

当然のことながら、お参りの方の来寺者数は、曜日や天気によって異なります。やはり、土日や祝日(秋分の日)に人は多くなります。今回は初日の土曜日に、事前に台風が来ると言われていたので皆さんお墓参りを予定に入れなかったのでしょう、実際には台風がそれて当日は晴れたにも関わらず、お参りの方は少なかったようです。逆に、天気の悪かった日曜日のほうがお参りの方が結果的には多かったですね。

明日の月曜日も休みにして、4連休を楽しんでいる方もいらっしゃることでしょう。多くのお寺では23日のお彼岸中日に法要を催しております、ぜひお寺へお参りください。(松本圭介)

2008年9月20日

先日、初めて歌舞伎に行ってきました。出版社の方からチケットをいただいて、新橋演舞場で市川海老蔵氏が出演する公演を観ることができたのです。一回の公演に4つの演目があったのですが、すべて合わせるとたっぷり4時間ほどもあり、いろいろな種類の歌舞伎を堪能することができました。

まったく初めてだったので、どこで拍手をしてよいかも分かりませんでしたから、とにかく他の観客が拍手をするタイミングに合わせていました。すると、だんだん分かってきたのは、いわゆる役者さんが「見得を切る」という時に皆さん手を叩くんですね。各シーンの一番盛り上がったところで役者さんが動きを止めて、決めのポーズをする時です。外国人の観光客風の人もたくさん観に来ていましたが、せっかく盛り上がったところで役者さんが突然ぴたっと動きを止めて、そこで観客が拍手をするというのには、少しとまどいそうです。

私自身もよく分かっていませんでしたが、実際の舞台を観て感じたことは、「見得」は美しいということです。見得に向かう役者さんの動きそのものもさることながら、舞台の背景やセットと一体化した絵画としての美しさが感じられました。また観に行きたいと思わせられる、良い公演でした。海老蔵氏の存在感もすごかったですよ。(松本圭介)

2008年9月19日

明日からお彼岸ですね。お参りに来る方々をお迎えできるよう、今日は準備に忙しくしておられるお寺も多いことと思います。しかしまぁ、お寺というのは季節を感じられる行事に事欠きません。これから年末に向けて、お彼岸、報恩講、除夜の鐘と、大きな行事が続いていきますね。

ところで、端から見ていると風情があるように思われるお寺の行事ですが、実際のところ裏方となるお寺の人たちは、毎月のようにいろいろな行事に追われて、準備・本番・後片付けと年間行事を忙しくこなしていくうちに季節を感じる間もなく一年があっという間に終わってしまうなんていうこともあるようです。皆さんにのんびり風情を楽しんでもらうためには、裏方はのんびりしていられないんですね。

今年も4分の3を終えようとしていますが、一日一日を大切に暮らして参りましょう。(松本圭介)

2008年9月18日

歳をとるにつれて身体が弱ってきたのか、食べ物の刺激に身体が反応するのが感じられるようになってきました。今まではお昼ご飯に何を食べてもあまり気にしなかったのですが、最近は重いものや辛いものを食べると、明らかに午後の仕事のパフォーマンスが低下するように感じます。

ヘルシーな定食などは特に問題ありませんが、ボリュームのあるトンカツや激辛のチゲラーメンなどを食べた日には、午後はその消化にエネルギーが集中して、眠くなったり頭がぼんやりしてしまいます。元気の出そうなエネルギー満点の食事が、実はその消化にばかりエネルギーを費やすこととなり、結局は効率を落としてしまっているのは、皮肉です。

「少欲知足」という言葉がありますが、なるほどですね。これから歳をとるたびに実感することが増えるのは、楽しみでもあります。(松本圭介)

2008年9月17日

先日、お寺の車にガソリンを入れようと思ってセルフ式のガソリンスタンドにて法衣姿のまま給油をしていたのですが、隣で入れていた人が急にこちらのほうへ歩いてきて、私に向かって「○×△、このくそボウズ!」という罵声を浴びせて、行ってしまいました。はっきり何と言われたか、なぜ言われたのかは、よく分からないまま、唖然としてしまいました。しかし、確かにくそボウズかもしれませんが、人からわざわざ面と向かって言われると、気分のよいものではありませんね。まだまだ修行が足りないようです。

このところ、日々の仕事に疲れたときなど、サプリメント的に仏教の本を読んだりしています。スマナサーラ長老が最近出された『悩まない力―あなたの心に秘められている
』という本では、現代人が日常で直面する具体的な悩みについて、仏教的な視点からズバっと答えられていて、とても分かりやすく元気が出ますね。仏教の本質を深く捉えているからこそ、一般の人にも分かりやすく説けるのでしょう。(松本圭介)

2008年9月16日

先週、怪談朗読を聞く「怪し会(あやかし会)」が、光明寺にて開かれました。私は以前から、お寺というのは怪談を聞くのに最高の舞台ではないかと思っていたのですが、今回やっとお寺で怪談を聞くことができて、とても興味深かったです(そして、怖かったです)。

おそらく現代の怪談界の第一人者である木原浩勝さんの著書である「新耳袋」を原作として、声優の茶風林さん(ちびまるこちゃん「永沢くん」の声など)が企画・演出をされたのですが、やはりプロの方々が作り出す場には緊張感があって、とくに特別な道具や仕掛けがされたわけではないのですが、ふだんのお寺とはまた違った雰囲気が醸し出されていました。

お寺で怪談の会、というのが意外と多くないのは、そこのお寺ではホトケさんが成仏できないと思われると困るから、なんて笑い話も聞いたことがあります。とにかく怪談は、コンサートのように大掛かりな設備も必要ありませんし、住職さんの一芸として身につけてみるのも面白いかもしれません。(松本圭介)

2008年9月14日

 昨日、浅草の緑泉寺にてキャンドルナイト@TERRAが開催されました。お集まりいただいた50名ほどの方々とともに、チベットで傷つき命を落とされた方への追悼と平和を願い日本語とチベット語で30分ほどの法要を行いました。日本人やチベット人またはお坊さんと在家といった垣根を越えて、想いを1つに重ねて祈ることができたように感じました。

 どうかこの祈りが少しでも多くの方に伝わり、このうねりが広がっていくようにキャンドルナイト@TERRAを続けて行ければと思います。キャンドルナイトをさせていただけるお寺を探しておりますので、もし開催に興味のある方がいらっしゃったらぜひご連絡ください。

 また、当日の様子がスタッフのねこみみさんのサイトでさっそく公開されていますので、そちらもぜひご覧いただければ幸いです。(松下弓月)

2008年9月10日

 オリンピックも終わり、すっかりチベットの問題もマスコミの報道からはすっかり消えてしまったようです。とはいえ、いまだにチベットではたくさんのお坊さんがゴルムドにある収容所に捕らえられ、お寺には自由にお参りすることもできないままなのだそうです

 いまだに厳しい状況に置かれているチベットの犠牲になった方々への追悼と平和への祈りを込めて、今週末の13日土曜日に「キャンドルナイト@TERRA」を開催いたします。

 よろしければぜひ足をお運びください。

2008年9月 6日

 本堂の大掃除をしました。
 普段は本堂の床は雑巾がけをしているのですが、連日子供と遊んでいるせいもあって腰が痛く、今回の大掃除はフローリング用のワイパーを使用しました。部屋で掃除をする時には重宝しているのですが、さすがに本堂の大掃除をする時には何となく使わないでいました。

 実際に使ってみると部屋の何倍、十倍近くも広い本堂の隅から隅まで掃除をするのにかかる時間も短く、腰も痛くならずに済みました。本当に便利です。

 でもなんとなく楽をしてしまった後ろめたさというか、ずるをしてしまったような気分が付きまといます。作務(さむ・掃除のこと)も修行の一環として大事にしているお寺も多いことですし、僕自身も多かれ少なかれ相違いう気持ちがあります。そんなことを考えながら悶々と今日の午後を過ごしてしまいました。

 きっと掃除機が出始めたころのお寺のお坊さんもこんなことを考えたんだろうなぁ。と自分の中で着陸地点を探しております。

2008年9月 4日

 9月27日、神谷町・光明寺で誰そ彼が行われます。

 "「本堂で音楽を聴いてみよう」という軽い気持ちから始まった、言わば"お坊さんのホームパーティー"です。どうぞお気軽にお参り頂ければと思います。"というスタンスのこの誰そ彼も、今回で12回を数えることになり、この彼岸寺のサイトよりも長く続いております。

 こういった活動が細くても長く続くことが何よりも大事なんだとつくづく思います。

 *誰そ彼vol.12の予約は9月7日の17:00時から行われます。参加されたい方はお早目のご予約を。

2008年9月 3日

 今日から始まった高野山カフェKNOMのサイトナビゲータ・星覚君と行ってまいりました。その時の体験レポートを明日あたりにアップいたしますので、よろしければご覧ください。

 去年は大人気のため精進ランチにありつくことができませんでしたが、今年は限定100食と限られた中でも幸いいただくことができました。ゆっくりと食事を終えてカフェを出ると、外まで続く行列がずらり。初日の早い時間でも大盛況の高野山カフェ。
期間限定ですので少々待ってでも体験をしたいところですね。

2008年9月 2日

 禅僧の台所が更新されました。

 今回は梅冷やしうどんです。今日の東京は久々に暑くなっているのでこういう日にぴったりですね。暑気払いにも最適ではないでしょうか。

 さて、うちのお寺ではよくお昼に麺類をいただきます。うどんだったりそばだったりすることが多いですが、時には焼きそばや焼うどんを食べることもあります。なんとなく昼時は忙しく、ゆっくりと料理をする時間がないので手早く人品だけ作ればいい麺類を多用するのですが、知り合いのお坊さん何人かに聞いてみたら、結構お昼は麺類というお寺が多いようですね。特に土日で法事が多く入っているときはゆっくりと料理をする暇もないので店や物を食べる。すると自然にそば、うどんが多くなる。という話も出たりしました。

2008年9月 1日

 今年は何かとスリランカ仏教に関する催し物が多く行われます。そこで、彼岸寺では9月に入り、スリランカの仏教を特集することに決定いたしました。

 今回アップされた特集・第1回目ではこの17日から上野の国立博物館で行われる「特別展 スリランカ 輝く島の美に出会う」をフィーチャーいたしました。アジアにおける仏教国として地位を得ているスリランカの仏教がどのように伝わり、また、どのような仏像を有しているのかを知るいい機会ではないでしょうか?

 僕も早速行ってみるつもりでおりますが、皆さんもぜひ足をお運びください。

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちが輪番としてみなさんにご紹介します。
松本 紹圭(まつもと しょうけい)
神谷町光明寺、衆徒。浄土真宗本願寺派布教使。1979年、北海道生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。光明寺仏教青年会代表として、お寺の音楽会「誰そ彼」や、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」を企画し、2008年には財団法人全国青少年教化協議会より第32回正力松太郎賞青年奨励賞受賞。 現在、超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」の運営に携わる。著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社/2005年12月刊行)。インド留学に付き、お休み中。Twitter
松下弓月(まつした ゆづき)
福生山宝善院 副住職。1980年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業(学士)、青山学院大学大学院英米文学専攻卒業(修士)。東寺伝法学院にて加行・濯頂。TwitterFacebook
青江 覚峰(あおえ かくほう)
浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。Twitter
樋口星覚(ひぐち せいがく)
雲水。1981年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、大本山永平寺にて修行を積む。シンガポールに生まれ、イギリス、ポーランド、鳥取県で少年時代を過ごす。ウェブカフェ、雲水喫茶(http://www.unsui.net)のマスター。Twitter