今週の輪番、松本に戻ってきました。またどうぞよろしくお願いいたします。さて先日、テレビでニュース番組を見ながらふと思ったことがあったのですが、よく「暗いニュースが続いて気が滅入りますね」なんて言われることがありますが、あれは少しおかしいのではないかと。
視聴者にとってニュースの面白さというのは、何も「楽しい」とか「嬉しい」とかいうポジティブな感情を呼び起こすものだけにあるのではなくて、むしろ「戦争」や「事故」などといった「怒り」や「悲しみ」などネガティブな感情を呼び起こすものにあるのが分かっているから、テレビ局は毎日、怒りや悲しみのニュースネタを探して走り回っているわけで、「暗いニュースが続く」のは当たり前なんですよね。子どもの頃は、ニュースは暗いものばかりなので嫌いでしたが、今では暗いニュースも興味深くみられるようになりました。大人になって、ニュースを消費できるようになったということでしょうか。私もずいぶん厚かましくなったものです。
週刊誌の見出しを眺める時の自分の心の動きをよく見てみると、見出しにつられて「あいつが人生転落するなんて、いい気味だ」とか「惨劇の一部始終をカメラが捉えた!気になる〜」とか「タレントの不倫疑惑?実際のところ、どうなんだろう」とか、非常によくない方向に心が動きそうになるのが分かります。ある意味、ニュースを見て受け流すという作業は、自分の心が知らず知らずのうちに流されないようにコントロールするための、よい修行になるかもしれませんね。