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2008年6月 アーカイブ

2008年6月30日

昨日、NHKの「沸騰都市」という番組を見ました。これまでドバイ、ロンドン、ダッカを取り上げ、今回はイスタンブール。4つの都市のうち3つがイスラム圏の都市というのが、世界のトレンドの動きを表しているようです。唯一のヨーロッパの都市ロンドンも、好調なロシア経済の流れを呼び込むための戦略が取り上げられていたわけで、オイルマネーの大きなうねりを感じさせるものでした。

きっとこれから猛烈な勢いで世界の経済地図が塗り変わっていくのでしょう。イスラムの国々が勃興してくるなかで、ヨーロッパとの境目にいるトルコ・イスタンブールが揺れ動きながらもEU加盟を目指す姿は、その象徴のように思えました。これからの世界で日本という国の持つ強みは何なのだろうかと、考えせられてしまいました。

何はなくとも、まずは人材育成。教育はとても重要な課題です。そんなことを考えながら、「宗教リテラシー教育のすすめ」という記事を書きました。

2008年6月27日

21世紀のブディストマガジン『ジッポウ』6号が今日から書店で発売になりました。今回は「チベット特集」として、いろいろな方のインタビューや書下し記事が載っています。宮崎哲弥「誤った道を行こうとする友」、中沢新一「なぜ今、チベット仏教か」、ロバート・サーマン「米国社会とチベット問題」、平野聡「チベットで、何が起きていたか」をはじめ、鶴見俊輔「ダライ・ラマ、良寛、柳宗悦」や、ダライ・ラマの成田会見の内容を日英対照で全文掲載したりと、ほぼ全面的にチベットが取り上げられました。

ここのところ、チベットに関する報道がめっきり鳴りを潜めていますが、サミットを前にした今はまたどのような状況になっているのでしょう。中国にとっての「解放」が、チベットにとっての「侵略」となっていること、両者の論理のギャップの背後にいったい何があるのか。この問題について理解を深めるためのいろんなヒントが、この一冊に詰まっています。皆さんも、ぜひ書店でお手に取ってみてください。

2008年6月25日

苫米地英人さんという方の『洗脳』という本を買ってみました。まだ中身は詳しく読んでないのですが、とりあえず昨今のスピリチュアルブームに対して警鐘を鳴らしつつ、それに騙されない、そしてひいてはカルトに洗脳されないための方法を分かりやすく説いた本のようです。著者の経歴のすさまじさにも洗脳されそうですが。

皆さんは、スピリチュアル、つまり霊的なものを信じますか?信じる信じないは個人の勝手とも言えるのですが、おかしな方向に向かう人があまり増え過ぎて社会的に優勢になってしまうと、これは危険なことです。影響力のあるメディアが俗悪な番組を放映し続ける現状も困ったものですが、それに容易に影響を受けてしまう私というものの愚かさにも気をつけたいと思います。

見えないもの、分からないものに対して、私たちは「信じる」という仕方で接する方法を持っているわけですが、それをする私自身がどれほど無知で愚かで操られやすいものなのかということを肝に銘じる謙虚さは、生きる上での精神的な危機を避ける安全弁としてわりと有効に働くのではないか、その点で浄土真宗の教義は現代において意外に効果的な実益ももたらしてくれるかもしれない、などとふと感じました。

2008年6月22日

少子化が進んでいると言われますが、最近街を歩いていると子供連れの家族が目につくようになってきたような気がします。自治体の支援も篤く、かっこいいベビーカーや子供連れOKのおしゃれなお店が増えたり、子育てを取り巻く環境が整ってきているのでしょう。将来の子どもに備え、我が家も両親教室という講座に参加し、映像を見たり赤ん坊のお風呂の入れ方などを学んできました。子どもというのは想像以上に外からの情報を吸収しているとか。親になるにもいろいろ勉強しておかなければ。

さて、今日は「お寺の未来」で、私たち彼岸寺の仕事とその限界について、書いてみました。今、彼岸寺では英語版のサイトを立ち上げ準備中で、話し合いの中で改めて考えさせられることなどを手がかりに、考えを整理しようとしたものです。ときどき整理しないと気が済まない性格なもので、、、でもいつも完璧にはできず、です。

2008年6月19日

私は今、ジッポウという仏教雑誌の製作に携わっているのですが、来週このジッポウの第6号が発売されることになっています。ずいぶん前から企画していたのですが、今度はチベット特集ということで、時事的にもタイムリーなものになりました。書店にも並びますので、皆さんもぜひお手に取ってみてください。

四川省の地震が発生してからは、チベット関連のニュースが報道されることがめっきり減ってきました。今週末21日には聖火がチベットを通過するということなので、おそらくまた一時的に取り上げられるのでしょうけれど、きっとそれもまたすぐ別のニュースに取って変わられるのでしょう。

チベットの危機的状況は、継続的に意識を向けていかなければいけない問題として、彼岸寺ではちょっとした動きでも取り上げていきたいと思います。

2008年6月15日

夏らしくなってきましたね。日本は四季の表情が豊かな国だと言われますが、その四季に合わせた季節季節の料理のバラエティも、豊かなのかもしれません。「禅僧の台所」が更新されましたが、今回はとっても涼しそう〜な冬瓜のさっぱり煮、です。おいしそうですね〜

夏といえば、暑い夏を涼しく乗り切る料理として、冷やし中華をはじめとした冷たい料理が出て来る一方で、暑い夏こそ熱いものを食べて元気に乗り切ろうと、逆に激辛鍋とかも盛り上がりますよね。今日はこれから、香辛料で元気を出しに、カレーを食べに出かけます。

そういえば、インドで生まれた仏教は日本に入ってきてずいぶん落ち着いた雰囲気の文化を形成していますが、やはりその国の風土や食べ物が文化に大きく影響しているんでしょうね。

2008年6月11日

世の中には色んな業界がありますが、それぞれに独特の常識があって、他の人から見ると「えっ!」と思うようなことが当たり前のように行われたりしていて面白いですよね。どんな分野にせよ業界の雰囲気を知りたければ、やはり業界新聞を読んでみるのが一番早いでしょう。電気業界なら「電波新聞」、廃棄物業界なら「月刊廃棄物」など、どんな業界新聞が存在するのかを調べるだけでも面白いです。

仏教業界の新聞で有名なのは、やはり「中外日報」でしょうか。ウェブサイトに記事も載ってますので、ネット上からも楽しめます。あっちの宗派で○○の記念法要が行われている、こっちの宗派で宗派職員の横領事件が起こったなど、業界ならではの記事が満載です。今週の雑記コーナーには「全国寺族青年野球大会が開催され、決勝戦では熊本アミダ(熊本教区)が阿修羅(大阪教区)6対5で破り優勝した」なんていうマニアックな記事も載っていました。

皆さんの業界にも必ず一冊くらいはユニークな業界紙があるのではないでしょうか?

2008年6月 9日

ここ数年、「仏教ブームが来ている」ということが言われます。実際に来ているのかどうか分かりませんが、本屋さんへ行くと仏教書コーナーの前にけっこう大勢の人が訪れているのを目にします。並んでいる本のバラエティも少しずつ変わってきているようで、昔ながらの教義解説的な堅い本も置かれる一方、教義だけでなく仏像の楽しみ方や僧侶のエッセイなど初心者にも親しみやすいジャンルのものも増えています。

ユニークなものでここ最近で特によく売れているものに、『「自分」から自由になる沈黙入門』という本があります。著者の小池龍之介さんが自身のサイトiede.ccで書き溜めたエッセイを一冊の本にまとめたものですが、難解な仏教語を交えない著者独自の言葉により、現代の仏教的生き方がポップに語られています。ちなみに小池さんと私は大学時代の同級生で、私が就職せずに僧侶となり今のような活動をするに至るまで、近くから遠くから多大な影響を受けた人物です。私には彼の思想の射程がどれほどのものかまだ想像も及びませんが、必ずやこれからの仏教界で大きな仕事を成し遂げてくれるであろう彼の未来は、とても楽しみです。私もぼんやりせずに頑張らねばと、気合いが入ります。

本紹介といえば、本願寺のウェブサイト上でも仏教書レビューが始まりました。初心者向けのものから専門書まで幅広くカバーされていますので、ちょっと仏教に興味がある方から仏教を本格的に学びたい方まで、情報収集におすすめです。

2008年6月 4日

ちょっと久しぶりになってしまいましたが、他の執筆陣に負けないように自分でもコラムを書きました。「日本人が無宗教と言いながら先祖供養をする理由」について、考えてみました。

先日たまたま、訪日中のデンマーク人とオランダ人と話をする機会があったのですが、いろいろ仏教に関する質問を受けて、質問そのものに、ああ、なるほどなぁ〜と思わされることが多かったです。「日本の仏教では死後、魂はどこへ行くのか、消えてなくなるのか」など日本ではあまり聞かれない質問が多くて、答えるのに大変とまどいました。日本人としての考え方、仏教としての考え方、また日本仏教での考え方、しかもそれぞれにいろんな視点があるので答えに窮したのですが、それをきっかけにふと考えたことをまとめたのがこのコラムです。

彼岸寺では何人かの著者によるブログが並行して更新されていますが、他にもさまざまな企画が進行中です。海外向けのコンテンツも準備中です、英語圏の方もお楽しみに!Don't miss it!

2008年6月 2日

先週は池上本門寺に行った話を書きましたが、今日は浅草寺に行ってきました。とある企画で、この彼岸寺でもコラムを書いてくださっている安藤さんと青江さん夫妻に案内していただき、東大留学生と一緒に浅草を巡り歩きながら江戸を感じようということになったのです。

浅草寺、浅草神社、花屋敷、浅草六区と順にまわったのですが、今日は日曜日ということもあって、浅草寺の境内では猿まわしの芸が披露されていました。江戸時代はお寺の境内でさまざまな芸能が花開いていたということを聞いていましたが、今でもこのような形でそれが続けられているのは、他にあまり例を知りません。

イー・モバイルのコマーシャルにも出演しているお猿さんは、顔芸が得意でかわいかったです。2メートルくらいの竹馬にも乗っていました。猿まわしは定期的に開かれているそうなので、休日にはおすすめの散歩コースですよ。

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちがみなさんにご紹介します。