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2008年5月 アーカイブ

2008年5月28日

私は休日になると、しばしば奥さんを誘ってどこかのお寺へ出かけます。先日は初めて池上本門寺へお参りしましたが、高台からの眺めが素晴らしく、とても気持ちがよかったですよ。ここは結構いろんな催しをがんばっておられるお寺で、活気もあります。

大勢の方がお参りするお寺というのは、どこもやはり雰囲気が良いというか、何かこう心がほっとするような磁場を持っているような気がします。もともと良い空気を持った土地に仏さまとお寺が乗っかり、そこに人々の信仰が歴史を重ねていくという、よい循環が生まれているのかもしれませんね。ただ古いものを見させるというだけではなくて、積み重ねられてきた信仰の渦に自分も巻き込まれていくような感覚を覚えさせるお寺って、いいものです。

「江戸のお寺 浮世草子」では、江戸から現代への参拝者の流れの移り変わりについて言及されています。時代は変われども、お寺という場が構成されるあり方の基本はあまり変わらないようですね。

2008年5月26日

ここ数年ご無沙汰していた友人と、久しぶりに再開することができました。ここ最近、なぜだかその友だちのことが頭に浮かび、久しぶりにゆっくり話をしてみたいと思ってこちらから連絡しようとしていた矢先に、友だちのほうから連絡が来たので驚きました。そういうことってあるんですね。大きな流れの中で機が熟したような感じがして、嬉しい体験でした。

仏教における日本という国の可能性について、日本仏教は閉塞的な状況にあるけれども、そういう今だからこそ、世界の中での日本の位置、日本における仏教の状況などを鑑みるに、次の新しい仏教のかたちが生まれてくる素地があるのではないか。そんな話をしました。

よい僧からよい空気をいただくと、やる気が出ます。

2008年5月22日

私が大学卒業と同時にお坊さんとなろうと思ったとき、「社会に出て仕事をするにあたり、特にグローバル時代と言われる今だからこそ、たまたま日本人に生まれた自分なのだから、日本人としてやるべき仕事がしたい」という気持ちがありました。

日本という国はまだまだ外国人の受け入れに対して極めて消極的な方針をとっていますが、このまま行くと50年後には人口が今の3分の2程度に減少するだろうという予測もある中で、世界の流れも考えあわせると、そのままの方針を貫き通せるとは到底思えません。国境の敷居は低くなる一方で、これから世界の人種の混交はどんどん進んでいくことでしょう。

日本の仏教界もこれまでは常に内向きで海外に対しての展開を本気で考えているような動きは出てきていませんが、そのような流れのなかでは今のあり方を劇的に考え直さなければいけない局面も出てくるはずです。というか、チベット仏教などを見ていると、すでにそういう局面に来ているのだということが分かります。

日本仏教の良さ、ひいては日本文化の良さというものを守ろうと思ったら、日本人が日本の中で日本文化を守る、という発想ではなく、世界の中で心ある人たちが国を超えて力を合わせて日本的なものを守る、という方向で考えていかなければいけないのではないかと思います。

2008年5月19日

ミャンマーのサイクロン、中国の地震、ともに被害者数が数万人規模を超える大きな被害となりました。最も被害の激しい地域では95%の家屋が倒壊したと言われるサイクロン、阪神・淡路大震災の数十倍とも言われる大きな地震エネルギーは想像もつきません。ご家族を失われた方々はほんとうにつらいと思います。

単純に数字の大きさで比較するようなものではないですが、日本の現状に目を向けてみると、毎年数万人規模の自殺者が出て、数千人規模で交通事故死が起きています。天災への対策もさることながら、このような明らかな人災には今よりさらに積極的な対策が立てられなければならないと感じます。

お寺での自殺支援の取組みが広がりを見せていますが、私も何らかのかたちで応援・参加していきたいと思います。

2008年5月16日

ミャンマーのサイクロン被害に続き、中国で起きた地震についても次第にその被害の大きさの実情が明らかになってきました。過去の災害対応から学んだ国際社会の支援策が有効に機能し、一人でも多くの方のいのちが救われることを願います。

中国の地震について、ダライラマ法王もMediaReleaseとしてコメントを出されています。東京は晴れ晴れして気持ちのよい初夏の陽気に包まれていますが、今まさにさまざまな事柄に苦しんでいる人たちがおられることに、いつも想像力をはたらかせていたいと思います。


2008年5月12日

先週末の土曜日、東京神谷町の光明寺にてチベットへの思いを込めて法要をお勤めしました。在日チベット人の方々が故郷への気持ちを込めてお寺で法要を勤めたいという願いを受け、有志があつまり「キャンドルナイト@TERRA」実行委員会が立ち上がり、その最初の法要場所として光明寺が選ばれたという次第です。

私も法要に参加しましたが、当日はおそらく100人ほどは集まったのではないでしょうか、大勢の方々と一緒に満堂の本堂で静かに法要が勤まり、皆さん思い思いにチベットへ気持ちを傾けていました。本堂前のテラス部分ではキャンドルアーティストのキャンドルJUNEさんによるキャンドルアートも展示され、いつもとは違う幻想的な空間が出現しました。

思いを持つ人たちがその思いを共有することで、静かな連帯感が生まれていたように感じます。これからこの輪がさらに広がっていくことと思います。

2008年5月 6日

最近、自殺防止の取り組みがお寺で増えてきているようです。身近なところでも、うちの近くのお寺のお坊さんが「自殺対策に取り組む僧侶の会」を立ち上げ、自殺に関する相談を手紙で受け付けて返信する「自死の問い・お坊さんとの往復書簡」を始めたそうで、朝日新聞の記事にもなっています。

また、この動きは個々のお坊さんにとどまらず、今度は浄土真宗本願寺派が宗派として自殺対策について動きを見せています。これも新聞記事になっていますね。個々のお寺の自殺対策の取り組みを調査しはじめたということですが、この調査結果を受けて次はどのような対策が出せるか、注目です。

2008年5月 1日

しばらく更新されていなかった「禅僧の台所」ですが、久しぶりの記事が届きました。今回は「たけのこごはん」です。美味しそうです。これを見ながら、自分でも作ってみたいですね。

私も春の野菜が大好きで、特に”ふきのとう”や”うど”など香りの強いものの天ぷらは大好物です。口にしたとたんに春の山の風景が目に浮かんできて、子どものころ山へ家族で山菜採りに出かけたことを思い出します。私の故郷は北海道ですのでちょっと山のほうへ出かければすぐに山菜採りが出来たのですが、東京だとなかなかそうはいきませんね。自分で採った野菜をご飯にするのは、これまた格別です。

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちがみなさんにご紹介します。