2008年4月22日

いよいよ今週末に迫った長野での北京五輪聖火リレーですが、それに照準を合わせるようにチベットサポーター側と中国サポーター側の団体がそれぞれ長野入りに向けて準備を進めているようです。リレーの意義などそっちのけで政治的な盛り上がりを見せている聖火リレー、当初の出発予定地であった長野善光寺は出発地を辞退してしまいました。「日本は仏教国なのに、同じ仏教徒が苦しんでいるとき、仏教界は何をやっているんだ」という声の高まりも、背景にあったのだと思います。

おそらく私は仏教界側に足を突っ込んでいるからだと思いますが、実際チベット問題を憂慮しているお坊さんはかなり多く、有志が集まって問題理解のための勉強会や平和記念のイベントがあちこちで開かれているのは実感されます。とは言ってもその動きの規模は未だ僧侶の個人レベルにとどまっているので、社会的メッセージとしては見えてきにくいのですが。

気になるのは「日本は仏教国なのに、同じ仏教徒が苦しんでいるとき、仏教界は何をやっているんだ」というときに見落とされがちな、新興系の仏教教団の動向です。特に、いまや「新興系」の域を卒業して政治的にも経済的にも伝統仏教とは比べ物にならないほどの巨大な社会的影響力を持つ教団がいくつか存在するはずですが、この問題については少なくとも私にはまったく動きが見えて来ず、心配になってしまいます。

「仏教」を標榜する限りは、大きな影響力を持つ教団であればなおさらのこと、同じ仏教徒の苦しみについて目を向ける必要があるはずです。日本の「仏教徒」はお坊さんだけではありません。日頃から「仏教徒」を自認するすべての人が、この問題に意識を持ってほしいと思います。

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