| 彼岸寺住職松本圭介が年末年始休暇のため
副住職青江覚峰(KAKU)がお送りいたします |
普段選挙などのよほど大きなニュースがない限り、まったくテレビを見ない私たち夫婦にも弱みがある。僕は忠臣蔵などの講談にやられ、毎年12月にどこかの番組で流れる忠臣蔵は見逃すことができない。また、妻のみちこは古代エジプトやギリシャなどの歴史ロマンに弱く、こういった番組が流れる日は、普段部屋の隅でおとなしくしているだけのテレビに目を向ける。
昨晩見たのは新春超歴史ミステリー古代ローマ1000年史という番組で、久しぶりに長時間テレビに食らいついた。
ローマは多神教国家だったという。ローマの領地が拡大していく際に、ローマは戦で勝った周辺都市の住民に、自分たちと同等の権利を得ることのできる市民権を与えていた。さらに、周辺都市の民族が信仰している宗教もそのまま認め、ローマの神様として崇めていった結果、ローマは30万もの神様が暮らす多神教国家になった。
ほかの民族やほかの信仰を否定することなくそのまま受け入れる姿が高じて、ローマはどこよりも団結力の強い巨大国家となっていったという。
2000年も前のことですが、今の自分に置き換えると、とても大事なメッセージに聞こえます。彼岸寺に集う人はみな、同じ仏教徒でありながら宗派を超えてさまざまな人が集まります。そこに何よりも必要なのはやはり寛容と、ユリウス・カエサルの残した「自分の考えに忠実である」という信念だと感じます。
ちなみにこの番組は、塩野七生さんの『ローマ人の物語』
を原作として制作したものだそうです。ご興味のある方はぜひご覧ください。