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2007年7月 アーカイブ

2007年7月29日

妻木良三さんという作家さんからご招待をいただき、目黒区美術館で開かれていた線の迷宮<ラビリンス>II 鉛筆と黒鉛の旋律という展覧会に行ってきました。
多くの作品が鉛筆と消しゴムというシンプルな道具のみで制作されたものなのですが、作家さんによってそれぞれ全然雰囲気が違い、鉛筆の奥深さを思い知りました。
中でも特に強烈な印象だったのが、木下晋さんの作品群。深いしわの刻まれたお年寄りを描いたものが多いのですが、一つひとつのしわが刻まれるに至ったその人の歴史まで立ち上ってくるような、迫力がありました。
展覧会の帰り道、すれ違うお年寄りの顔のしわをまじまじと見つめてしまいます。

2007年7月27日

最近なんだか、お寺での結婚式が増えているような気がします。これまでは年に1回あるかどうかというペースで、だいたいはお寺に深く関係する人の結婚式なのですが、最近は少し異変が起きています。件数自体も増えてきているし、お寺とまったくご縁のなかった人が仏前でやりたいということで、先日もお寺で式を挙げました。
実際、仏前式はなかなか雰囲気がいいんですよ。神前式とも教会式とも違い、アットホームな感じがします。数珠を交換したりもするんですよ。意外なことに、あまり堅苦しくないんですね。築地本願寺でも、誰でも受け付けてもらえます。築地本願寺でウェディングドレスで雅楽で仏前結婚式。けっこうおすすめです。

2007年7月23日

今日は五件の法事をおつとめしました。後半になると、足がしびれて大変です。足のしびれというのは、だんだん蓄積されてくるんですよね。
ところで、ひと口に法事と言っても、四十九日、一周忌、三回忌、七回忌・・・三十三回忌、五十回忌などなど、いろんな種類の法事があります。今日は珍しく、最後に「初参式(しょさんしき)」という法事をおつとめしました。初参式というのは、子どもが産まれて初めて仏さまにご挨拶にお参りする法事です。この世に生を受けても、たまたま仏法に出逢うことができるのはほんとうに貴重なこと。おつとめをさせていただきながら、自分自身が仏法に出逢えた喜びというのを日頃感じているかどうか、振り返りました。

2007年7月20日

ぼくはお坊さんになってから、仏教関係のいろんな媒体で「編集」という作業に関わっています。自分で原稿を書くこともありますが、主には他人の作成した文章や写真を編集し、読み物として整えていく作業です。

この彼岸寺でも例外ではなく、著者が直接にブログに書き込むものは別として、もらった原稿を編集してブログというメディアで読みやすいように工夫する作業があるんです。著者が一生懸命に書いた文章を受けて、いかに読者に面白く興味を持ってもらえるように魅せるか。編集者の腕の見せ所です。

考えてみれば、「文章を書く」という行為にしても、既存の言葉を組み合わせて新しい価値を生み出すという意味では、編集作業のひとつと捉えることもできます。そして、その言葉の組み合わせが持つ価値を、どのように最大化(場合によっては最大化以上)していくか工夫をする編集作業は、文章を書くのと同じくらいクリエイティブな作業だと思います。

2007年7月17日

new.gifお寺の未来』『おじいちゃんへの質問』『江戸のお寺 浮世草子を更新しました!


分かっているつもりでも、ほんとはぜんぜんよく分かっていないことって、結構ありますよね。ぼくも日頃「政教分離」とかいう言葉を使いながらも、実際は「政治と宗教」の関わりについて詳しく知らないことが多く、このたびの参院選を機に政治と宗教について学びなおしたいと思い、「国政に乗り出す仏教界」というコラムを書いてみました。

また、今回のめっちゃんからおじいちゃんへの質問「浄土真宗を信仰する人以外は救われないのだろうか」というあまりにも直球な問いに対して、おじいちゃんが丁寧に答えてくれています。宗教を持っていない夫と子どもも、めっちゃんと一緒に救われるのだろうか?

江戸コラムも「大奥と坊さんの関係」というかなり政治的な内容が深まってきていて、この問題は今も昔も変わらないんだなぁということを感じさせられます。

2007年7月16日

全国的には8月にお盆をするところが多いですが、東京は7月にお盆を迎えます。理由には諸説あるそうですが、うちのお寺の住職が紹介してくれた一説によると、東京には全国から地方出身の人が集まって住んでいて、8月にお盆をやろうとするとみんな故郷に帰ってしまって誰もいなくなるから、東京では7月に盆を迎えるんだそうです。

今年はちょうど7月盆のこの時期に台風が直撃してしまったため、参詣者のみなさんも時期をずらす人がいたり雨の中をがんばって来る人がいたり、例年になく混乱したお盆の現場でしたが、風雨が東京のチリをすっかり払ってくれたおかげで最終日のお昼はとてもよい天気でしたよ。

地方と東京でお盆の時期が違っていることから、ぼくは毎年8月のお盆の時期には東京のお寺を空けて、地方のお寺へお盆の応援に出張合宿します。毎日汗だくになりながら、檀家さんのお宅を二〇軒以上まわるのですが、年に一度の最も「お坊さん」してる時期なので、今年も楽しみです。

2007年7月15日

ぼくが少し編集に関わっている仏教小冊子の取材のため、二階堂和美さんが出演するライブへ行ってきました。二階堂さんは実家がお寺で、お坊さんの資格も持っている女性アーティストです。ギター一本片手に多彩な声色を使い分け、変幻自在なパフォーマンスでライブを魅せてくれます。

続いてECD+イリシット・ツボイ、ラップとターンテーブルの激しい掛け合いがかっこよかったです。最後にイベントのメインアーティストであるイルリメさんが登場。そのときまでお名前をちらっと聞いたことがあるくらいで恐縮なのですが、漠然と想像していた音楽とは全然ちがったもので、久し振りにこんなに面白いライブを観た!というのが感想でした。

なんというか、トレンドに敏感な若者がこれに憧れて音楽を始めることはないであろう強烈なビジュアルとパフォーマンスに圧倒され、一気にファンになってしまいました。ぜひ皆さん、一度ライブに行ってみてください。

2007年7月12日

参院選が公示されました。テレビでも党首討論など政治の話題が活発に議論されています。

たまたまWikipediaで「公明党」を見てみたのですが、「荒らしを理由として半保護の方針により、、、編集が一時的に制限されている」ことからも分かるように、政治と宗教の関係というのは複雑なものがありますが、意外なところとして伝統仏教は伝統仏教で政治に関係があったりします。

現職議員では小泉あきおさんという参議院議員がおられますし、今度の選挙では藤谷光信さんという方が立候補されています。

といっても『仏教党』という政党があるわけではなく、それぞれ違った政党から出ているので、この彼岸寺のように「超宗派仏教徒による」政党なんていう、お坊さん議員同士の連携はなかなか難しそうですね。

2007年7月10日

ここのところ、新しい仏教雑誌の企画をひたすら考えています。仏教雑誌といっても、ただお寺や仏像を並べて写真で見せるだけでは他の雑誌でもやっているしこてこてすぎる、かといって仏教に関係のない内容ばかりでは、雑誌を出す意味がない。コンセプト作りと内容のバランス配分が、なかなか難しいのです。
最近世の中「江戸」ブームですし、江戸に関する内容も盛り込んでいきたいと思っています。海外からの観光客が日本の伝統文化に触れたいといえば、すぐに京都や奈良へ足が向かってしまいますが、実は関東にだって歴史あるお寺はたくさんあるんですよね。江戸の地図を片手にお寺巡礼とか、そういう企画もいいかもしれないですね。
みなさん、「こんな記事が読みたい!」というご意見があったら、ぜひ教えてくださいね。

2007年7月 7日

7月5日から8日まで、東京ビックサイトで東京国際ブックフェアが開催されています。日本最大の本の展示会ということで、いろんな出版社がブース出展していてかなり面白いんです。ぼくは去年も見に行きましたが、洋書フェアーなども開かれていて、ここぞとばかりにウェブデザインの本をたくさん買いました。
そして今年は、本願寺出版社もブースを出すということで、おそらく浄土宗出版や他の思想宗教系のエリアに並んでいるはずです。明日・明後日の土日は一般公開日なので、誰でも参加できますよ。ぼくも時間を見つけて行ってみようと思います。
http://www.bookfair.jp/

2007年7月 4日

070704_1222~01.jpg7月から働いている新事務所は、築地本願寺脇の細い通りに面した境内テナントスペースにあります。となりは仏具屋さんなどが入っている店舗スペースで、窓が全面ガラス張りなため、通行人にことごとく中をじろじろ見られます。

そのうちちゃんとパーティションやディスプレイ関係を置こうと思うのですが、それまでの急場しのぎのため、築地本願寺の職員の方が配りに回っていた築地本願寺盆踊りポスターを20枚ほどもらって、それを窓全体に貼ってみました。

とりあえずポスターのおかげで外からじろじろ見られることはなくなったのですが、外から見るとどうみても、臨時の盆踊り祭り事務所になってしまい、ポスターを眺めて「へぇ〜、盆踊りだって〜」とか立ち話をする人の声が気になるようになりました。

でも、盆踊りに来る人が増えると思えば。なかなかいい宣伝になってます。今年は8月1日〜4日、毎年大盛況ですよ。

2007年7月 3日

今日は築地本願寺で節談説教の大会がありました。ものすごい盛況。ちなみに節談説教というのは、「聴衆の感覚に訴える詩的・劇的な情念の説教」ということで、独特な声と節回しとで表現される、伝統的なお説教のスタイルです。
理屈重視の視点からすると、ともすれば芸能的に見られがちな節談説教ですが、そもそも仏法というのが人から人へどのように伝えられてきたのか考えてみれば、人間の情念に訴えることなくして仏法のお取り次ぎはあり得ないでしょう。
「理解はできるが、それ止まり」よりも「よくわからないけど、ここには何か惹かれるものがある」ということのほうが教えが次につながっていくのだというその事実を、伝統仏教は新宗教から学ぶだけでなく、自身の伝統から掘り起こしていくことも必要ですね。

2007年7月 2日

早いもので、気が付けばもう7月。今年も折り返し地点を過ぎたというわけです。ところで、ぼくは去年の4月から1年と3ヶ月の間、本願寺の宗務員として築地本願寺で仕事をさせていただいたのですが、ひとまず6月末で本願寺を退職し、7月1日からは本願寺関係の新法人である仏教総合研究所というところで働くことになりました。できたばかりの法人でいろいろ大変ですが、がんばっていこうと思います。別法人とはいえ、事務所の場所は築地本願寺の境内のテナントスペースを借りていますので、相変わらずお寺の側で仕事ができるのは幸せなことです。

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちがみなさんにご紹介します。