お寺言葉
日付は違うが、先週の金曜日。
晴天であたたかい日。神谷町オープンテラスにお客様多数。
冷たい物をお求めになる方が多く、食器棚の中のグラスが全て出払って大変だった。
協力してくださったお客様と、応援に来たスタッフのキミネさんに助けられる。
昼休み、お年を召した二人連れが来訪。
お寺にはお墓参りにやってきて、その帰りに寄って下さったそうだ。
「コーヒー。値段は書いてないけど、お金は?」
おもてなしであり、お金はいただかないこと。
手を合わせていただくことをお願いしていること。
「お気持ち」「お布施」ということなら、おまいりする時に、ということ。
お二方はご本尊に立ち寄り、お焼香と合掌。それから、席に向かう。
新しいコーヒーが頃合いよくでき上がったので、お出ししがてらお話に応じる。
「ここ、前に来た時はなかったけれど、いつから始めたの?」
「都会だから若い人がいっぱいで」
今は三年目になること、地域とのご縁があるようにお寺を開放していること、
昼休みは若い人が多く訪れるが、その他の時間にはお墓参りの方も
しばしばいらっしゃることを告げると、にっこりと納得される。
片付けの後、キミネさん(北陸のお寺の娘さん、ネイリスト)が
「ののさまにおまいりしてきます」と言って本堂に入っていく。
ふと口をついたであろう、それはお寺言葉。
「ののさま」とは仏さまのこと、「おまいり」とは礼拝のこと。
「ののはんになむなむせな、とか子供の時は言ってましたね」
初めてしゃべった言葉が「南無阿弥陀仏」というみちこさんの赤ちゃんのケースも思い出されて
「ののさま」「ののはん」「仏さま」などについてひとしきり思う。
