のどかなテラス
お盆の時期の神谷町は、駅に降りる人があまりに少なく、スーツの割合は半分くらい。
全体的に「夏休み」という感じで、コンビニもチェーンのコーヒーショップもこの時期はお休みするらしい。
お墓参りの方のため、神谷町オープンテラスは開けることにした。
お客さんはいつもの六割くらいだろうか。並ばせてお待たせしてしまうことはほとんどなかった。
よく喋る壇家さんの四方山話を聞く。昼休みにやってくるお客さんに挨拶をする。
観光で訪れる方にご案内をさしあげる。ここに来たきっかけ、ご縁の話をお伺いする。
ゆるやかな時期に来られる方々はみなゆるやかで、テラス全体がゆったりとした雰囲気だった。
お帰りの前に誰もがしっかり手を合わせてくださることが、当たり前かもしれないがとてもうれしい。
片付け、庶務作業を済ませて夕方、帰り際。お囃子がテラスにまで聞こえてくる。外に出ると商店会の縁日だった。日頃は石と鉄ばかりが目立つオフィス街で深々と土地の匂いを嗅ぐ。おいちゃんおばちゃんが元気に焼きそばを焼いていた。

