2008年10月 9日

feature_2008.9_vol3_1.jpg 先日、東京上野の国立博物館で行われている特別展、「スリランカ 輝く島の美に出会う」に行って来ました。

 会場となる表慶館に入ると、さっそく二体の像がお出迎えをしてくれます。左右に位置する二対の像、日本で言う阿吽の像はたまたま狛犬のような感じなのでしょうか。

 音声ガイドをお借りして会場に入ると、スリランカの音楽に合わせてウィッキーさんがごあいさつしてくれます。一方展示の方は、最初の一体目がいきなりこちらのサイトでもご紹介している如来坐像です。心の準備もないまま不意打ちのご対面でした。

 この如来様に限らず、スリランカの仏像は面長で、額が狭く、そして一番目を引くのが鼻です。そのむかし『笑っていいとも』に出演していた藤木相元さんに見せたら、間違いなくつっこまれるであろうと思われる程とても立派です。そして台座は三角形です。これも日本じゃあまり見ない形です。日本の仏像は、まあるい蓮の台座にお座りになっていることが多いのですが、スリランカ式は蓮の台座も足組の形ににあわせて三角形。

 もう1つ日本の仏像と違う所は、やはり印の型でしょうか。そもそも、むかしのスリランカ仏像では印を組んでいる事自体が珍しいことらしいです。ただ、どの像も印ではないにしろ、手指の動きが本当に綺麗に表現されています。

feature_2008.9_vol3_2.jpg さて、その中でも良く見かけるのが、施無畏(せむい)印という印を結んでいる仏像です。「なんだ、施無畏印なら日本でもよく見かけるよ」と思った方、それがそうでもないのです。私が今まで見た施無畏印というのは、大抵右手の手のひらを正面に向けているものなのですが、スリランカの仏像の右手はお体に対して垂直に向けているのです。まるでウルトラマンのスペシウム光線のよう…

 そして、入口にいた対の像はガードストーンと呼ばれる石像です。会場の中にも一組あり、こちらはおチビちゃんとノッポさんの組み合わせでした。1000年以上も前からチビとノッポというゴールデンコンビが存在していたのですね。

 展示の後半になると時代もアヌラーダプラ時代(前3~11世紀)からポロンナルワ時代(11~16世紀)、キャンディ時代(16世紀~)へと移り変わります。キャンディ時代には、細長かった仏様のお顔が反対に急に丸くなります。ですが、相変わらず額は狭く、お鼻は立派。また、経本や噛みタバコの道具など、仏像以外の展示も多くなって来ます。

 いよいよ展示も終わりかけの頃、衝撃の展示があります。それは浣腸器…「レプリカ」の文字がないということは、まさか使用済み…?などといけない想像をしかけた時に、ウィッキーさんが動物用と教えてくれました。でも、パネルにはそんなこと一言も書いていないので、きっと音声ガイドを利用しなかった人はあらぬ想像をして会場を後にしたことでしょう。みなさんも行かれる際はぜひ音声ガイドをご利用下さい。とても有用な情報が得られます。

 スリランカは「光り輝く島」という意味なのだそうですが、その名の通り豊かな自然と美しい宝石で知られています。そして仏像や耳飾りなどのアクセサリーにもふんだんにその宝石があしらわれています。中には300年も前に作られたとは思えない程、未だに光り輝いているものもありました。ちなみに、この展示で木製の仏像って、見なかったような気がします。ほとんどが銅造鍍金製や石灰岩製でした。

 まだまだ書ききれない興味深い展示品がたくさんありますので、みなさんもぜひ足を運んでみて下さい。展示会は11月30日まで開催されています。

▼展覧会情報
【タイトル】特別展スリランカ 輝く島の美に出会う(→公式サイト
【日時】2008年9月17日~11月30日9:30〜17:00(月曜休館)
【場所】東京国立博物館表慶館(東京都台東区上野公園13-9)
【入場料】一般:1200(1000)円、大学生:1000(800)円、高校生:800(600)円。カッコ内は団体料金。
【お問合わせ】ハローダイヤル:03-5777-8600
【主催】東京国立博物館、読売新聞社、スリランカ民主社会主義共和国文化・国家遺産省
【後援】外務省、スリランカ大使館
【助成】 国際交流基金

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