2008年9月30日

feature_2008.9_vol2.jpg インドの南東に浮かぶ島、スリランカはシンハラ語で、「光輝く島」を意味します。この国はタイやベトナム、ミャンマーと並ぶ仏教国で、国民の76.71%が仏教徒です。スリランカには国民の多数を占めるシンハラ人(81.89%)のほか、スリランカムーア人(8%)、インドタミル人(5.08%)、スリランカタミル人(4.37%)などの少数民族が住んでいます。シンハラ人に代表される仏教徒がスリランカでは最も多く、次いでイスラム教(8.49%)、ヒンズー教(7.88%)、キリスト教(6.06%)と続きます。

 このように多種の民族、多様な宗教を擁するスリランカを端的にあらわしているのは国旗。スリランカの国旗に描かれているライオンはシンハラ人を表し、ライオンの持つ剣は国の統治権を表わしています。オレンジの縦の線は少数民族のタミル人、緑の縦の線は同じく少数民族のイスラム人、旗の回りを取りまく黄色い線はその他の少数民族を表しています。

feature_2008.9_vol2_2.png また、ライオンの周囲四隅に描かれているのは菩提樹の葉で、菩提樹の葉が示すように、国が仏教の影響を強く受けていることがわかります。この菩提樹はそれぞれ親切、友好、幸福、心の平静の4つの徳を表しています。

 さて、このような仏教国であるスリランカですが、スリランカの仏教は日本をはじめとする東アジアの大乗仏教とは違い、上座部仏教(小乗仏教)です。上座部仏教の僧侶は、出家し、俗世とのかかわりを断ち切り、寺での修行生活を通じで徳を積み、自身をより悟りに近づけようとします。僧侶になるためには特に寺に生まれるなどの生い立ちは関係なく、誰でも僧侶になることができますが、僧侶としての生活は日本と異なり制約が多く、大変に厳しいものです。

 スリランカの寺院でもっとも有名なものの一つが、16世紀末に建立された仏歯寺です。仏歯寺にはその名のとおり仏歯、お釈迦様の歯が奉られています。スリランカの伝説では、仏歯は4世紀にインドの女王がこの国に嫁いだ時にもたらされたといわれています。以来、仏歯はスリランカの王権の象徴となり、仏歯をめぐって戦争も起こりました。

 現在、スリランカでは、一般の人々は俗世間の生活を続けながらも、寺や僧達に奉仕し寄進することによって功徳を積み、輪廻転生のカルマ(業)を改善する事によって来世での幸福に期待します。また、多くの規制の中で厳しい生活をする僧侶は、スリランカではとても大切にされているのです。

▼参考文献・ウェブサイト
・Photo by shyamh
駐日スリランカ民主社会主義共和国大使館
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』スリランカ
スリランカに恋して
れんげ国際ボランティア会
スリランカ探訪
NHK世界遺産の旅 聖地キャンディ

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