2008年1月28日

まっ赤に起った仁王様をあとにしたふたりの前に立ちはだかったのは、
みどり色に染まった階段だ。

いっきゅーわぁーきれーー

これは、杉本寺の見どころのひとつでもあるコケの石段。
まっすぐ目線を上げてみると、石段の奥には本堂の屋根が見える。
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ヤッコイコーヨ!イコーヨ!

いっきゅーヤッコ、残念なんだけどここは登れないんだよ

ヤッコエ″!!ナンデッ!!怒

石段の前には、見てるだけよ。と言わんばかりの柵がとりつけてある。
もちろん、人は入れない。

コケの美しさを守るためもあるだろうし、
もしかすると人がコケで滑っては危ない、と思ってのことかもしれない。

残念だけど、本堂へは左手にひっそりとある階段でぐるっと横からのぼることになる。

いっきゅーヤッコ、残念だったね
ヤッコムーーッ

迂回するような感じのその階段からは、きれいな鎌倉の景色が見える。
高台にあるお寺は、体力は使うけどこんなオマケがあるからオイシイ!

いっきゅーよいしょっと

ようやく本堂のある高台まできた。
この本堂も、また杉本寺の見どころ。

鎌倉に残る最古の建物で、茅葺屋根が目印。

ヤッコイッキュー、ジゾー!
いっきゅーへ?

ヤッコは本堂を横切って、その先にある石のお地蔵さまの前でパタパタとおしりを振っていた。

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ヤッコマフラーカワイー
いっきゅーよだれかけね、これ
ヤッコカワイーカワイー


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どうやらヤッコが興味を示したのは、お地蔵さまの首もとにかけられているよだれかけ
普通、お地蔵さまっていったら、赤い帽子に赤いよだれかけがトレードマーク。

だけど、ここ杉本寺のお地蔵さまは、アロハ柄やチェック柄のよだれかけが何重にも重なっていて、とってもカラフル。普段なじみのあるお地蔵さまとはまたちょっと違う感じがする。

よだれかけがお地蔵さまにかけられているのは、子供を亡くしてしまったお母さんが、「自分の子を救ってくださいね」ってお願いするためだそう。
そう思えば、みんなと同じ赤いよだれかけよりも、それぞれのおうちにあった布の方がわかりやすいのかもしれない!

うーん。
奥が深いなぁー

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ヤッコイッキュー、コレナニ?

お地蔵さまから、目線をちょっと右にずらすと、いろんな形の石を組み合わせた、ちいさな塔がいっぱい並んでる。

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いっきゅーこれはね、五輪塔(ごりんとう)っていってね、お墓みたいなものなんだよ。
ヤッコヘェーーー

ちょっとコミカルに、形がくずれた石がゴロゴロしてる。

きっと長い時間ここにあるんだろうなぁーって思える、ところどころについた苔。
ここ杉本寺が古いお寺なんだってことが感じられる風景だ。

いっきゅーさぁ、いよいよ本堂に入るよ!

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ヤッコニヒャクエン・・

いっきゅーあ、忘れてた。そうだね

いよいよ本堂。
つまりは、ここで弁天さま前で謎のおじさんに徴収された私たちの200円の行方を知ることになる。
ドキドキ・・

本堂の入り口をくぐると、おばちゃんがひとり、バタバタと掃除をしていた。

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いっきゅーあ・・あの、その、さっき下で、えっと、おじさんが200円って言ったので、あの、その人に渡して・・えっと・・
ヤッコエットーエットー


おばちゃん「どうぞ、おあがりください」


ドギマギもむなしく、おばちゃんは冷静に中の方へ案内してくれた。
なんと拍子ぬけな瞬間!

200円事件、これにて解決でいいのっ?!!

さぁ、次はいよいよ本堂の中に入るぞ!
仏像とご対面だ!


次回の更新をお楽しみに。

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コメント (2)

麦:

本堂の仏さまにお会いする前に、
楽しいことやらが満載ですね♪

苔好きの私にはたまらないわ・・・
マイルーペ持参で行きたいと思います!

このTシャツみたいなお土産が気になります・・・

ごぢゃろう:

はじめまして!
私の大好きな鎌倉 杉本観音の記事だったので、コメントさせてください!
200円事件、ウケました(笑
実は私も、この前同じ目に遭いました。
平日とか、早めの時間だったりすると、受付に人がいないようです。ま、本堂のおばちゃん分かってて、あっさり入れてくれますけどね(笑

さあ、本堂には何が待ち受けているのか!?楽しみにしてます♪

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寝ても覚めても仏像大好きなオカッパ娘「いっきゅー」と、仏像よりも動物と絵を描くのが大好きなニワトリ「ヤッコ」との仏像珍道中レポート。一生懸命だったり、ちょっとヌケてたり、大笑いしたり、しんみりしたり。喜怒哀楽たっぷりな1人と1羽のやりとりをお楽しみください!
廣瀬 郁実 / 文
仏像コラムニスト / 仏像ガール主宰。1979年横浜生まれ。上智大学比較文化学部 日本語・日本文化学科卒業。父の死がきっかけで、仏教に興味を持ち早13年、仏像に惚れて早10年。「仏像をポップに伝えていきたい!」という一心で、日本全国仏像行脚中。コラム執筆の他にも、般若心経をモチーフにしたアート作品の制作にも励む。
→公式サイト「仏像ガール」
飛鳥 柳 / イラスト
1981年富山県の浄土真宗のお寺に生まれる。祖父、父、兄、親戚中が僧侶という環境で育ったものの仏教についてはあまり知らない。武蔵野美術大学で工業デザインを学び、現在は絵本やイラストの制作に取り組んでいる。鳥が好き。