お金残すな念仏残せ

お金残すな念仏残せ



住職には宗教者と経営者の2つの顔があります。どちらも大事です。車の両輪です。ワークライフバランスなんです。ライフタイムバリューなんです。エブリデイロープライスなんです。とドヤ顔できるようなものではありません。


「お金残すな念仏残せ」とは自分にとっての行動規範、座右の銘的な言葉ですが、つまるところ最後は宗教者たれ。信仰をのこせ。と何かを判断する時、行動するときに自分に言い聞かせている言葉です。


今日は元祖大師法然上人の御正当(ご命日)。


「念仏の声がするところ、みなわが遺跡である」立派な伽藍など必要ない、お念仏の声がすべて私の遺跡であるとのお諭しです。住職として僕なりの受け取りが「お金残すな念仏残せ」なのです。


都会では永代供養墓もそろそろ終わりが始まってきているようですね。ご愁傷さまです。


駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お墓は怖いという認識から生まれた明るいお墓。 http://syukubo-blog.com/2014/12/03/6792


"お寺が安定して継続していくためにも、墓地のモデルチェンジには意味があります。檀家数300軒弱の小さなお寺が樹木葬型のお墓を導入したことで、たくさんの人が集うお寺へと変貌しています。自動車3台分(42?)の土地が造成費用1000万円未満で総売上1億円を超えるなど、経済的な面からも注目も集まっています。また見学者の5割が購入したりと反響も大きく、ガラッとすべてを作り替えるのではなく、ほんの小さな一区画からでも導入できるのがこの墓地の良いところです。"


"自動車3台分(42?)の土地が造成費用1000万円未満で総売上1億円を超える・・・"


熱心に終活をされる方々がようやく辿り着いた選択肢。このような商業コンテキストで扱われていたらどのように思われることでしょう。この界隈に群がる人々にはそのような想像は無理な話なのでしょうか。


お墓ってほんとに怖いですね。何をもって永代供養なのか。お墓選びも「お金残すな念仏残せ」を忘れずに。



松島靖朗 (まつしま せいろう)
>>プロフィールを読む 浄土宗法性山専求院安養寺副住職。1975年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、9年間のITビジネスマン生活を経て奈良県にある実家のお寺に戻り浄土宗僧侶として修行の日々を送る。旅行・登山・サーフィン・温泉・美味しい物が好きで毎朝読経のあとの日経新聞が欠かせません。