「21世紀の資本」お坊さん必読です

「21世紀の資本」お坊さん必読です

新年おめでとうございます。
住職三年目がスタートしました。

年々孤独を感じるようになってきたのは住職の自覚が出てきたからでしょうか。息子が「まんまんまん」とお念仏を称えるようになり、ここ数日お念仏が進みました。ほんとうにありがたいことです。


今年は「五重相伝」「都市開教」「ブツダイの開講」の三本の矢です。この道しかありません(笑)


ピケティの21世紀の資本を読み進めています。Kindleに慣れすぎたせいでしょうか、サイズ的に重くてまだ入り口をウロウロしています。拾い読みですが本書に共感すること多しです。多くの読者が、これからどのように制度をアップデートしていくか楽しみですね。特に2015年からの10年どう動くか。子どもたちの未来の為に。


具体論を考えていくにあたり、国ができること・民間企業ができること・非営利組織ができることと分ける必要があると思いますが、当事者として「お寺(という社会資本)ができること」という視点に立つと目が冴えてきます。まだまだいくらでもありますね、できること。お寺おやつクラブや古本勧進ももっともっと進化できると確信しています。この辺り、引き続きみなさんと色々議論したいです。


「所得の再分配」というテーマを「お金を流していく」「よどみに流れを作っていく」「一部の人が価値あるものと信じているものを皆に広めていく」というふうに広げてみるとどうでしょう。21世紀の社会問題にもっともっとお寺や僧侶がコミットしてよいはずです。直接的に資本主義にかかわらずとも、仏道を歩むこと、教えの実践が結果的に資本主義をいい方向に導いていくことにつながると思うからです。


また、宗教法人への法人税課税、宗教法人の公益法人再認定、伝統仏教教団の運営など宗教組織論についても、資本をいかに流していくか?という視座で現実的に議論していく必要があるでしょう。教えを広めていくために考えぬかなければならない課題です。なかなかディスカッションパートナーが見つからないテーマですが。


今年はもうやめにしませんか。あるべきお坊さん良いお坊さんとは?の理想論、お寺を開こう、活性化しようといった(以下略)。じゃあどうするのか?どうすればできないことができるようになるのか?次に駒を進めていきましょう。


今年もみなさんどうぞ宜しくお願い致します。



松島靖朗 (まつしま せいろう)
>>プロフィールを読む 浄土宗法性山専求院安養寺副住職。1975年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、9年間のITビジネスマン生活を経て奈良県にある実家のお寺に戻り浄土宗僧侶として修行の日々を送る。旅行・登山・サーフィン・温泉・美味しい物が好きで毎朝読経のあとの日経新聞が欠かせません。