「お寺おやつクラブ」の活動報告

「お寺おやつクラブ」の活動報告

 
「お寺おやつクラブ」のスタートから半年が経ちました。たくさんのお寺さま、企業さま、そして個人のみなさまにご賛同、ご支援いただき母子家庭支援の輪が広がっています。


この半年の活動成果を一部分ですがみなさまにご報告させていただきます。


■そもそも「お寺おやつクラブ」ってなに?


「お寺おやつクラブ」は、お寺にお供えされるお菓子や果物などの「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、様々な事情により貧困生活を送る母子家庭へ、おやつとして「おすそわけ」する活動です。


全国には100万人を超える母子家庭があり、その約6割が貧困生活を送っています。そのような環境で育つ子どもにとって、食の問題は深刻であり、おやつや果物を食すること無く生活する場合も少なくありません。


一方、全国のお寺では熱心な檀信徒さまのお参りとともに、たくさんのお菓子や果物が日々お供えされます。 お寺で修行する僧侶やそれを支える家族、また檀信徒さまのお茶菓子などで食されるお供え物ですが、食べきれずにダメにしてしまう場合も少なくありません。


そのような状況にある、全国のお寺さんとシングルマザーのご家庭を繋ぐことで、貧困問題などの課題解決をめざす活動が「お寺おやつクラブ」です。



■2014年1月〜6月の活動実績(母子家庭へのおすそわけ活動)


企画に賛同いただき参加表明いただいたお寺さんは41カ寺、企業さまは2社、個人さまは4人となりました。


実際におすそわけ物資の送付を行っていただいたお寺さまは31カ寺、支援先は29ヶ所です。これまでに段ボール箱にして100箱を超える物資が配送されています。


母子家庭に加え、子どもたちの居場所づくりや学習支援を行っている団体さまへのおすそわけも始まり、月によって変動がありますが、毎月50名を超える子どもたちへおやつをお届けしています。


■お母さんや子どもたちからの声をご紹介いたします


○ありがとうございますー!!果物(梨)を頂けたのは私的に嬉しかったです!!
なかなか食べさせてあげれないので(>_<)子供は小分けになってる物がよかったですー!!
ちゃんと1日何個って決めて、大切に食べてました(*´ω`*)
1度に食べきらず、味わってました!本当に助かってます!ありがとうございます!!!


○子どもに感想を聞くと、すごいなぁ、そんなんしてくれるんやぁ〜と言い、海苔の佃煮は大層お気に入りで、どこに売ってるんかな〜って言うていました。何故、お寺の住職様から届いたのかと、徳丸さんのされている活動を話していたので、子どもなりに理解したようで、お菓子をあまり買ってもらっていない子どもを思い出して、お友達と遊ぶ時に食べると外出するたびに持って行っておりました。


○梨をいただいたのを見て、二人とも梨がある、いいの、こんなに色々もらって...と言って、梨食べながら梨汁ブッシュ〜とふなっしを真似して、おいしいナッシーってやっておりました。笑。徳丸さん、ご住職様にこそ、ご負担がないよいにお願いします。いつも、お心遣いありがとうございます。


○おやつがいっぱい詰まった荷物を受け取りました。その日の夕方の「こども食堂」でみなさんに差し上げました。ありがとうございます。地域には、まだたくさんのパートで疲れ果てている母・子の方や重い荷物を背負いながら成長しているこども達や500円玉一枚の夕食の子どもや・・そんなこども達につながって、見守りを続けていきます。ありがとうございました。


○本日、おやつが届きました。今まで、子供の友達が来ても、おやつを出せなかったのですが、遊びに来てくれた子供も、息子も喜んで食べていました。有り難い限りです。


○本日、お供えのお下がりを頂戴しました。私どもの団体を利用している子どもたちもきっと大喜びします。届けていただいたおやつを、生活支援などの活動で有効に活用させて頂きます。誠にありがとうございました。

○本日、お寺さんから、食品が届きました。油やスパゲティ、果物と沢山届けて下さって、本当に有り難いです。早速、夕飯はスパゲティにします。ありがとうございました。


○昨日お寺おやつクラブ届きました。砂糖塩油、レトルト系など本当に助かるものばかりで嬉しかったです。いつも、ありがとうございます!


○本日お供えおやつを頂戴しました。ありがとうございます。おやつだけでなく美味しそうな麦茶などもいただきまして、これからの季節、本当にありがたいご寄付でございます。大切に使わせていただきます。


○お寺様からのおやつをいただきました。ありがとうございます。入居者も喜んでおります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


○おやつや海苔、缶詰め、そば、サラダ油などが入っていてすごく助かりますm(__)m美味しそうなゼリーも入っていてとっても嬉しかったです(*^^*)(さっき、スーパーに買い物に行った時、ゼリーを買いたかったのですが、ガマンしたので...(^_^;))ありがとうございますm(__)m


○おやつありがとうございます〜(^o^) 帰ったらいきなり届いててびっくりでした〜 何かいろいろとストレスとやらで、ごっつう疲れて帰ってきたもんで、この豪快な詰めもんみて元気になりました〜 ありがとうございます〜


○お寺からお菓子届きました!海苔とダシ醤油と緑茶が大量に入ってました。あと、そうめんとか砂糖とか(笑)全部使えるもので嬉しいです。


○ありがとうございます!
さっそく今日にでも、お菓子を食べれずお腹空かせたまま親の帰宅待ちをしている子に配ってやりたいと思います^ ^お米や海苔など助かっています。というのも、最近ママの勉強会をしていて、参加者には、参加費として、お菓子や飲み物、お米や乾物などお願いしている中、お菓子は集まりやすい環境になっているのですが、『食事』というものまではなかなか...。学童にも入れてもらえないや、入れない子供達が、添加物沢山のお菓子を手にお腹すいたと公園やマンションの片隅で過ごしてたりするので、オニギリ一つ握って持たせてやりたいと思っています...。


◇こんばんは!!おかし届きました!
子供達が大喜びしてます!!本当にありがとうございます(*´ω`*)
あと相談のってもらえないでしょうか?実は、元の夫から養育費をきちんとうけとれなくて。
こちらから、強くお願いすることも出来ないし、でも生活苦しくて困っています。どうにかならないんでしょうか?相談してすいません。少しでもわかる事があれば教えて頂きたいです。よろしくお願いします。


※上記の方の様に、ゆるいつながりの中で、ご相談下さり、私たち団体から弁護士さんを紹介し、養育費を受け取れるようになった方や、市役所に同行し、生活保護につながった方などもおられます。



■活動のこれから


まるで実家からの仕送りが届いた時のように、おやつを楽しみにしてくれているお母さんや子どもたちがいます。仏さまへのお供え物がおすそわけされて、苦しい生活の中にやすらぎの時間を生んでいることがとてもありがたいです。


しかしながら、多少の食べ物を届けても母子家庭の苦しみが解決することはありません。そこには直接的な支援者が必要で、「お寺おやつクラブ」の場合、この役割を果たしているのが大阪子どもの貧困アクショングループのみなさまです。


大阪子どもの貧困アクショングループとは?
http://cpao0524.org/wp/whatcpao


おやつが届くと、それを受け取ったお母さんから大阪子どもの貧困アクショングループ宛に連絡が届くことがあります。おやつの御礼とともに、時には相談があるとか、生活ぶりに変化があった(良い変化もあれば悪い変化もあります)などの近況が届けられます。それをきっかけに具体的な支援に向けたコミュニケーションが生まれています。


当初、果物も食べたことがない子どもがいるなんて・・・と、子どもたちにおやつを食べてもらうことが活動の第一義のように考えていましたが、そもそも、なぜそのような状況になってしまったのか、またそのような状況から抜け出すためにどうしていくのか、といった個別的、直接的な支援やサポートを実現することが重要になってきました。


もちろんお坊さんがそのような役割まで含めて担っていくということも発展形として考えられなくはないですが、そこは大阪子どもの貧困アクショングループのような専門集団が動く、という役割分担が課題解決に向けては現実的です。なにより、専門分野は専門支援者に委ねるという役割分担が、ノウハウを持たないお寺が活動を継続していく現実的な関わりであると考えます。


お坊さんやお檀家さん・信者さんはお寺を通じて日本で起こっている貧困問題を正しく理解し、そして、専門支援者と母子家庭という当事者のコミュニケーションを間接的に支援していく、ということがお寺の役割である、ということが活動を通じて現在みえてきているスキームです。


まだまだ始まったばかりの活動で、継続に向けての仕組みづくりや資金面での課題も山積みですが貧困問題の解決に向けて、また、貧困問題が身近に存在するという事実を多くの方に知っていただき、ともに学び行動していく活動に育てていきます。


みなさま、引き続きご支援を宜しくお願い致します。



■全国のお寺さまへお願い


「お寺おやつクラブ」の趣旨に賛同し、参加を希望される方は以下の内容を記載の上 oyatsu@higan.net(お寺おやつクラブ事務局:桂)までご連絡ください。


寺院名:
宗派:
お名前:
役職:
住所:〒
電話番号:
ご提供頂けるもの:お菓子や果物などどのようなものをどれぐらいお届けいただけるか
ご協力頂けるペース:月1回、2、3ヶ月に1回、半年に1回、年に1回などお届けいただける頻度


※なるべく支援のペースを月1とさせていただきたいです。ご支援が可能なお寺さまからご支援をお願いしていく形となります。(複数寺院でおやつを取りまとめて送付するという形でのご参加も大歓迎です)


※現在、おやつをお送りいただく支援先のエリアは大阪府中心になります。順次支援先は関西、全国へと拡大していく予定です。また、現在は支援元となるお寺さまと支援先となるご家庭共に募集、調査の段階ですので実際の配送などは少しお時間をいただく場合があります。予めご了承ください。



松島靖朗 (まつしま せいろう)
>>プロフィールを読む 浄土宗法性山専求院安養寺副住職。1975年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、9年間のITビジネスマン生活を経て奈良県にある実家のお寺に戻り浄土宗僧侶として修行の日々を送る。旅行・登山・サーフィン・温泉・美味しい物が好きで毎朝読経のあとの日経新聞が欠かせません。