役者を揃える

役者を揃える

 
2012年がやってきました。今年一本目の記事は、年始にふさわしく今年一年をどのようなテーマで過ごしていきたいか書いてみたいと思います。

 
タイトルの「役者を揃える」という言葉は二つの見方ができると考えています。

 
一つめは文字通り、組織やパフォーマンスを行う上で必要な「役者を揃える」ということ。人事や配役は経営にとって何よりも重要なことでしょう。


僕が所属しているお寺は奈良の小さな檀家寺の一つですが、宗教法人という組織として活動しています。組織の代表役員として住職、役員として僕、檀家代表として数人の檀家総代さん。という配役でお寺を経営しているのです。


宗教活動についても同様で、大きな法要では近隣の浄土宗の僧侶が集まり、それぞれの役割を担うことで荘厳な儀式が執行されます。


皆さんが今、アクセスされている彼岸寺というWEBサイトはIBAという非営利組織が運営母体となっています。このIBAは、トップに掲載した写真に僕と一緒に写っている松本圭介さん、青江覚峰さん、松下弓月さん、樋口星覚さんによって2007年に設立された組織です。彼岸寺の運営のみならず、仏縁をプロデュースするための様々な活動を行なっています。
 
昨年末に、ありがたい御縁を頂き、この組織の理事に就任致しました。彼岸寺でのブログ執筆のみならず、今年は母体となっている組織の運営にも参加させて頂いています。(※IBAという組織についての詳細はまた別の機会に)


このように組織として、二人以上の人間が集まれば、配役が必要になってきます。どのような人が集まり、どのように活動していくことで組織としてのパフォーマンスを上げることができるか。まさに「役者を揃える」です。


そして、もう一つが自分の中に「役者を揃える」ということ。


具体的には、なにか新しいことに挑戦し、自分が担うこと、できることを増やしていくことです。ここ数年間でも、僕自身、『お坊さん』になり、甥っ子が生まれ『おじさん』となり、結婚して『夫』となりました。年をとるにつて随分と色々な役が回ってきたものだと感じています。どの立場においても、まだまだ未熟であることを感じる毎日です。


そして今年11月に、晋山式(しんざんしき)という大きな法要が控えております。僕がいる地域では、新しく僧侶が住職として就任する際に必ずといっていいほど執り行われる法要で、数十年に一度の一大行事です。(宗派や地域などにより、実施しない場合もあります)


先代住職である祖父が亡くなり、僕の師僧にお願いをして僕のお寺でも住職を兼務して頂く状態が十数年続きました。その間、沢山の回り道をさせて頂き多くのことを学びました。いよいよ今年の秋には自分が住職になるということを想像すると、とてつもなく大きなプレッシャーで身が引き締まる思いです。


「役者を揃える」ということ。今年一年で実現するような目標というよりは、年末に振り返ってみて「役者が揃ってきたな」と感じることができるようにしたいテーマです。


自坊での修練、妻や家族との奈良での生活、そしてIBAという組織での活動を通じて色々な配役を意識していきます。今年もどうぞ宜しくお願いします。

関連タグ:宗教法人 住職 晋山式 人材 組織 カテゴリ: 経営視点 

松島靖朗 (まつしま せいろう)
>>プロフィールを読む 浄土宗法性山専求院安養寺副住職。1975年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、9年間のITビジネスマン生活を経て奈良県にある実家のお寺に戻り浄土宗僧侶として修行の日々を送る。旅行・登山・サーフィン・温泉・美味しい物が好きで毎朝読経のあとの日経新聞が欠かせません。